福祉機器

電動車椅子が瀕死の状態だった夜

みなさん、こんばんは。
いや、もうびっくりなこと、今週はちょっとした事件がありました。

電動車椅子歴20年以上の私、ついに愛車のバッテリーから火が出そうになるという人生初のハプニングを経験しました。
こんなこと、あるんですね…。

愛車の危機、パチパチと鳴り響く音…!

いつもの夕方、何事もなくヘルパーさんが食事の準備をして、充電中の車椅子のコンセントを抜いて私がいるベッドへ車椅子をもって来る。そのはずだった・・・

ところが、隣の部屋から「パチパチパチパチ」と不穏な音が…。
「え!?なにこれ!?」キャーというヘルパーさんの悲鳴が聞こえて、心臓が一気にバクバクし始めました。

電動車椅子のバッテリー周辺がショートしてる!

ベッドの上で横たわっている私の耳は 👂一体何が起こってるんだぁ超集中聞き取り

私にとって車椅子は、ただの移動手段ではなく、体の一部。そんな「相棒」がショートして瀕死の状態になるなんて想像もしていませんでした。一瞬で分かったこと「車椅子が壊れた」でした。

電動車椅子は、バッテリーに充電がなければ動きません。
座面の下と、遠出をした時用にサブのバッテリーを背もたれの下に1つ。リチウムイオンバッテリー搭載してもらってます。

1つ前の電動車椅子は、大好きだったけど、メーカーが製造中止になってしまい、バッテリー充填ができなくなったため泣く泣くさよなら。水にも弱いし、充電されなければ悲しいかな、電動車椅子ではなくなるわけです。

話は戻って・・・バッテリーから充電器の差し込み口を抜こうとするとパチパチ火花の音

まず冷静に、次に迅速に

ヘルパーさんと私は一瞬固まりましたが、ここで重要なのは冷静さ。火災のリスクがある状況では、焦らずにまず安全を確保することが大事です。

「触ったらいけんよぉお!」と、

私なりに冷静を装いながらも、心の中は大パニック💦

ヘルパーさんには、まず充電器のコンセントを抜いてもらうように指示しました(これ、ブレーカーを落とすようなものですね)。

その後、いつもお世話になっている「山陽ウィールチェア」さんに電話。こんな時に頼れるプロがいるのは、本当に心強い💓

夕食時にもかかわらず、迅速に駆けつけてくれました。到着までの30分間が長かったこと…。しかし「明日」になりそうだったのでたったの30分!本当に助かりました。

30分間のサバイバル ハヤシライスとシャワーチェア

待っている間、私は決断しました。ベッドに横になっているより、シャワーチェアに座ってご飯を食べたほうがいい。
ベッドでは誤嚥のリスクもあるし、薬も飲まないといけない。

夕方サービスのヘルパーさんは、私の指示通り、お風呂場からシャワーチェアを持ってきてくれました。
その上にエアクッションを紐で固定してもらうため、「Hey Siri 甥っ子」電話をして緊急招集。一方で、ヘルパーさんにはベッドから降りるためリフト用のシートを着装と同時に降りる準備を。

 

即席の「移動椅子」に座りながら、待ってる間にハヤシライスを食べました。ご飯を食べて、薬をのむ必要があったからです。ヘルパーさんがいる時間は助けてもらうことは全部お願いする。これぞ、介護のリアル。

介護は、図太く強心臓で!

介護を受けていると、予想外の出来事に出くわすことがよくあります。そんな時に必要なのは、図太さと柔軟な対応力。

「ご飯はちゃんと食べる」

「薬はきちんと飲む」――これを守るだけでも、随分違うんです。ご飯の後に薬、これも長く服薬するために気をつけたいこと。空腹で飲んではいけない。忘れたら飛ばす(のまない)

 

ヘルパーさんの優しさに救われた夜

ウィールチェアの担当者が到着してすべて解決。通常の介護時間(1時間半)が1時間延長になりましたが、ヘルパーさんは笑顔で対応してくれました。

退出される際、初めて行うことなど大変だった中うまく対応してくださってありがたかったこと、そして時間がかかったことをお詫びすると、

「お腹すいてるとご飯が美味しいです」😊

と優しい一言をいただき、本当に感謝しかありません。

<教訓 火災対策と防災意識を忘れずに>

 

数時間の出来事が嘘だったかのように、いつものルーティンでパソコンの前に行き、ネットしながら「本当にありがたいなー」と。車椅子が動かなかったらベッドから降りられなかった。ご飯もまともに食べられなかったはず。

夜、一人になって最初にしたのは、消火器の注文。

電動車椅子を使っている限り、火災リスクはゼロではないと痛感しました。1月17日阪神淡路大震災の記憶もあり、今回の件で防災意識がさらに高まりました。皆さんもぜひ、火災対策について一度考えてみてくださいね。

まとめ

こんな大変な出来事があったことで、私は「生きていること」「動けること」に心から感謝しています。翌日の朝、いつものルーティンで介護が始まり、普通でいられることが嬉しいって思いました。そして、私を支えてくれるヘルパーさんや周りの方々に心から感謝。皆さんも、普段当たり前に思っていることの中に「幸せ」が隠れているかもしれませんよ。😊

今日もありがとう、電動車椅子。
そして私を支えてくれるすべての人へ、ありがとう。💕

 

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このビジネスコンテストに応募した理由は、深刻化する介護問題に対し、具体的かつ実行可能な解決策を提案したいという強い動機からです。長年介護を受け、認知症の母親のダブル介護、介護難民の一歩手前に立たされた経験、そして介護現場で働くヘルパーの方々が直面するストレスや離職問題、在宅訪問介護サービスの提供会社の減少という現実を今、まさに体感中です。これらの経験から、10年後の介護の未来に対する深刻な懸念と、救済されない人たちへの正義感が、私の行動を促しました。

今のままでは、全ての介護が必要な人々の約1/3が、自らの希望通りに在宅での生活を送ること、また施設への入所が困難になると予想しています。この危機的状況に対処するため、「ファミリーケアナビ」という新規事業を立ち上げる必要があると考えました。遠隔介護マネジメントプランを提案し、早期の準備と家族全員でのケアプラン作成を社会に実装する必要性を感じています。
このビジネスコンテストを通じて、このプランが社会的課題に対する具体的かつ実行可能な解決策として認識され、一歩一歩実現に向けて進むことを願っています。

弊社のビジョンは、介護を必要とするすべての人が、住み慣れたわが家で長く尊厳を持って生活できる社会の構築です。

ビジネスコンテストファイナリスト5名に選ばれ最終審査へ

株式会社LITAプロデュース I'meビジネスコンテスト2024は、一時審査、二次審査、そして2024年3月20日(水)Potential Bloomingをテーマにしたビジネスコンテストの最終審査が東京御茶ノ水で行われました。ファイナリスト5名は、それぞれが直面し、苦悩した経験をもとに、社会が抱える課題をビジネスでどうやって解決し、社会を変えていくか、100名の参加者の中発表を行いました。

弊社代表はオンラインで発表させていただき、タイトル概要は以下の通りです。

プランタイトル
「離れていてもできる遠隔介護 ファミリーケアナビ 」
プラン概要
「遠隔介護マネジメントを核とした家族主導の計画と情報共有で、どこにいても介護参加を実現し、未来のケアと幸せを共に創る」

▼開催日時
3月20日(祝・水)13:00〜16:30(12:30 開場)

▼会場・アクセス
東京都千代田区神田駿河台4-2-5
御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階

▼審査員

**株式会社エアークローゼット
代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰様
**freee株式会社
起業時代統括マネージャー 磯貝美紀 様
**障がい者みらい創造センター
理事長 竹内亜沙美様
**相模女子大学大学院
社会起業研究科教授 金森剛様
**一般社団法人まちはチームだ / 株式会社HOA
代表理事 代表取締役 岡秀樹様

多くのフィードバックを直接審査員の皆様からいただく幸運に恵まれました。

エレキが目指す介護の未来と社会

私たちが解決したいのは、高齢者や障害者が直面する介護の課題です。日本の高齢者人口が今後30%から40%に増加する中、介護は社会全体の重要な問題となります。私たちの目標は、遠隔介護メソッドを普及させ、誰もが自分の人生と仕事を大切にしながら介護に取り組める社会を実現することです。このビジョンを達成することで、すべての人が尊厳を持ち、自立した生活を送ることができる社会を築きたいと考えています。

その根底にあるのは、介護に関わる全員が直面する多層的・多面的な課題です。家族だけでなく、給与が低くストレスが多いヘルパー、そして、問い合わせ相談の質問に対応しきれない行政の窓口も含まれます。

高齢化が進む中で、介護が必要になった際に処理しきれない状況を予測しています。介護は、今後予防的な方向性を模索し前倒しなければ、社会保障費の増大や利用者の負担額の上昇が避けられません。私たちが考える解決策は、早期から家族がチームとなり、経済的資源を活用しつつ、本人の意志を尊重したケアプランを立てることです。現在、親子間や医師との情報交換がうまくいかず、ステレオタイプな介護が行われがちです。しかし、介護保険制度だけに依存するのではなく、さまざまなサービスを上手に活用することが重要で、介護保険が全てをカバーしないという認識を持つ必要があります。どういうことかと言いますと、多くの人が介護保険制度が万能であると誤解していますが、実際には多くの制約があり、その制度だけでは十分なサポートがうけられません。

これらの認識から、私たちは家族が自ら情報を整理し、プロジェクトマネジメントと逆算思考で理想の介護に近づける計画を立てることが解決策だと考えています。介護は、単にケアを提供するだけではなく、ウェルビーイング、すなわち元気でいることも重要視する必要があり、セットで同時に行います。

このビジョンを達成するためには、介護に対する社会全体の意識改革が必要です。

私たちは、「介護=重い負担」という既存のイメージを変え、「先手必勝」「マネジメント」としての介護を普及させることで、すべての人が尊厳を持って、自立した生活を送ることができる社会を目指しています。

最優秀賞の受賞の喜びを社会実装に向けた力に

ファイナリストの皆様の授業プランとピッチがとても素晴らしく、どなたが受賞しても良いピッチでした。受賞できたことは誠に光栄です。とにかく持続可能な介護の未来を構築したい一心でここまで来ました。受賞の喜びを社会実装に向けた力に変えて気を引き締めてスタートしで参ります。

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心より御礼申し上げます。
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