こんにちは。ようこそRieLivingCare へ
叔母に会いに行ってきました。移り住んだ特別養護老人ホームは、近郊の静かな山の中腹にあり、鳥のさえずりが直ぐ近くから聞こえる気持ち良いところにありました。
住人だけでなく訪問者も心穏やかになる癒しのロケーション。
小鳥の鳴き声は、すぐ近くの木から♬
この日は、私の同行介助ヘルパーさんと、ドライバーさんの3人で訪問したのですが、野鳥の会所属のボランティア ドライバーさんです!
鳴き声の主はウグイスとのこと。
「ホーホケキョ」とは全然違って「ええっ@@」(*^^)
鳴き声を聞きながらゴージャスな建物のエントランスへ向かいます♪
ワクワク・ドキドキ 「おばちゃん 元気かなぁ〜」
初めての施設に入る時は、やはりすこし緊張するものです。
まず手洗い、消毒スプレーをした後、訪問リストに記入、エレヴェーターはどこかな?と見渡すと、柔らかな光を受け緑が美しいアトリウムが真っ先に目に飛び込みます。ここでも心穏やかな気持ちになり「ウーン気持ちいい」と微笑んだほど(^^♪
1階は、事務所、アトリウム、イヴェント会場になりそうな広いホール、お手洗い、車いす用お手洗い、EV,など。
叔母へのお土産は「1日のビタミンが取れる森永ウイダー」「おいしそうなプリン」にしました。
身内家族、友人知人が、面会にもっていくプレゼントは、何がいいだろうか考えますよね。
水分補給&非日常な味&たんぱく質・ビタミンが良いと個人的に思っています。
数はケチ臭くても1個で良く、その代わり2.3本人選択というのもアリですね。
理由は誤嚥が怖いから。相手の状態がわからない時、高齢者の入院お見舞いも同じことですが、果物なら桃、種なしブドウ・デラウエア、キーウィフルーツ、その場でスクイーズ100%オレンジジュース(圧縮機持参)とか・・・
ちょうど食事が終わった後だったようで、一緒に話せる場所に歩行器で移動してもらいました。
スタッフの方の対応も親切で、気持ち良い案内でした。
プリンをどうぞ〜って渡して一口食べた瞬間、お目目パッチリ@@「おいしい〜!!」
喜んでもらって私も嬉しかった〜♪ 長期入院した過去を思い出したワタシ。お見舞いで頂くプリンやジュレは非日常の味で格別なんですよね☆
次回行くときは、プリンと大きめのスプーン持参します。
スプーンが小さ過ぎた!気が利かなかったことを反省。
人と話をする機会が多くない感じ。静かなユニット型。2ヶ月前の病院の時よりも言葉が出にくく、しばらく経って話しやすくなったので、少しの時間でもいいから訪問回数が大事と感じたのでした。
別れて帰るとき、ふと自分の先々のことも考えました。
私は重度障害だから特養は無理そうだな…認知症の母はどうだろうか…グループホーム? いや、酸素療法していたら医療一体型じゃないと入居できないかも・・とかetc
終の棲家とも言われていますが、叔母がいる特養に昼間2回行って感じたことは、「疾病発症」「たん吸引」「インシュリン注射」「看取り」終末医療などはココで受けられるんだろうか」ということでした。
外部の提携医院だけでは難しくなった場合、24時間対応で夜勤・祝日も医療面が大丈夫な施設に変わったり、病院への選択を迫られるようになるのかな…とか。
実は母が肺炎で入院した時、退院前に病院の相談員から
「お母さまの特養・有料老人ホーム入所も考えて準備される方がいいですね。予約入れてもなかなか入れませんから・・・」と言われて以来、脳裏から特養が離れなくなっていました。
電動車いすの私を見て、母親の介護はできないから在宅生活は無理だろう…と病院側は思ったのでしょう。(後日このことについて記事にしようと思います)
在宅介護のことは少しわかっていても、施設の介護保険サービス、入居退去・転居の実際(実情)を知りません。
この度、叔母に会いに行った事を通して、いつかは私達母娘も在宅で過ごさない(過ごせない)時が来るかもしれない、どのような準備をすればいいか、どうしたいだろうか。
その時になってみないと分かりませんが、かなり早いうちから準備を考えておく必要があるなぁと思ったのでした。
老人介護施設は、特色も実際もいろいろあり過ぎて、分かりにくいです。
特養と老健の違いをカンタンに知ろう
特養とは「特別養護老人ホーム」のことで、老健は「介護老人保健施設」のこと。介護保険の「施設介護サービス」の一つで、どちらの施設も介護保険を利用しての入居となります。
二つの共通は費用が比較的安いこと。(入居一時金など要らず、介護度に応じた負担金と、食費・施設費など別途)
しかし大きな違いは、老健はリハビリなど医療面に重点をおき、元気になって家に帰るのが目的の短期入所。
特養は、介護3以上(これは一応そういうこと、特例あり)で、そこが家・居住地になり最期までいることができることです。
この記事を書いている途中で友人から「老健にいる母が3か月ほど他の施設に一旦移るのよ」と昨日聞いたばかり。興味があったので詳しく聞いてみました。
友人談話「老健で良くなったこと」
・塗り絵がすみまで塗れるようになった
・足し算引き算 計算も以前より間違わない
・相部屋で交流がある(他者へ関心)手伝おうと意欲アップ
・息子夫婦との同居時より太って元気そう(84歳)
話を聞いたところ、母親が訪問介護を昼間に受けて一緒にいた時より心身とも元気になったこと、一時退去が不安要素の一つのようでした。個人的な印象でいうと、老健施設は「動的」であり特養は介護度も高いため「静的」といったところでしょうか。
私の母を見て来て思う事は、「静的」管理は高齢者の機能低下につながる(入院する度に)と実感していますので、高齢者の施設選びは、離床がモットーのイベントやリハビリがあるレベルを選ぶことが重要かと思います。
インターネットで施設名を検索し、スタッフ人数や介護保険加算内容を知ることができます。前年度の従業員の退職数もわかり,地域や県、全国平均との相対的なランキングまでわかる時代なので、見学前の下調べも大切です。
公 | 特養老人ホーム(特養 | 介護3以上 | 入居費0、介護サ費や生活費の月額だけ |
公 | 介護老人保健施設(老健 | リハビリ | 3ヶ月(長くてもOKなことも) |
公民 | グループホーム | 認知症 少人数制 要支援2以上 | できる事は一緒にする 介護保険の「地域密着型サービス」住民票要 |
民間 | 介護付有料老人ホーム(介護 | 要介護1以上 | デイサービスや訪問リハビリなど利用不可 |
民間 | 介護付有料老人ホーム(混合 | 自立〜介護まで | 夫婦で入居可 |
民間 | 介護付有料老人ホーム(自立 | 介護✖ | 高額なものまで幅広い |
民間 | 住宅型有料老人ホーム | 入居時に利用権契約 一時金を支払う | 介護度がUP→介護サービス費が高くなる場合も |
民間 | サービス付き高齢者住宅 | 安否確認と生活相談のみ 敷金や礼金などが必要な賃貸借契約 | 居室面積18〜25㎡ 広い。外出や外泊に制限がなく自由。自宅訪問介護に近い |
1)厚生労働省「社会福祉施設等調査の概況」2016年)全国有料老人ホームの入居率は83.5%と高い入居率
注意ポイント■負担額軽減制度
■介護保険では、介護サービスを利用する所得の低い方に対して利用者負担額の軽減措置をとっています。(訪問介護やすべての介護保険利用)■特養・老健など介護保険施設に入所している人やショートステイなど社会福祉法人施設を利用する(住民税非課税)人の負担額軽減措置あり。※2015年から預貯金・資産が1,000万円以下、夫婦では2,000万円以下の方が補足給付の支給対象となったり、遺族年金・障害年金なども重複不可に変更。
特養老人ホームの前は、どこか?気になって調べてみた
【特別養護老人ホームの入所申込者(要介護3~5)の概況】
単位:万人
全体 29 .5 (100%) うち在宅の方 12 .3 (41.7%) うち在宅でない方 17 .2 (58.3%) *要介護1又は2で居宅での生活が困難なことについてやむを得ない事由があると認められる者については、新制度下での特例入所の対象となりました。引用参考元 : 厚生労働省 平成29年3月27日 老健局高齢者支援課
この厚生省資料を見て直ぐにわかることは、3割が特養、7割が病院や他の老人福祉施設ということ。近年、民間ならではの特色をアピールした介護付き有料老人ホームが増えていますが、介護度が上がると入居できるところは限られてきます。
次に注目することは
特養老人ホームの前の居住が在宅から4割となっている。
家でギリギリまで生活、親が独り暮らし、あるいは家族で同居していても事情が変わることがあります。
うちの場合も、どうなのか・・・アバウトでもいいから考えてみたいと思います。
まとめ
自立
■自分で食べたり寝たり、トイレにも行ける自立タイプでも、高齢で身の回りのことが面倒になって有料老人ホームに移り住みたいと思うケース
・住んでいる賃貸住宅の支払い家賃が高いなら → サ高住
・サ高住は賃貸借契約なので、外部介護サービスと個々に自分で契約
・サ高住は相談に乗ってくれたり、紹介など情報が得やすい
・経済的な余裕がある → 介護付き有料老人ホーム 自立型 混合型
認知症
■認知症ならグループホーム
民間・自治体の両方ある。費用も幅がある。
・少人数9人が1ユニットなので(ユニット2まで)アットホームです
・看護師がいないため、身体に関係するトラブルの発生で退去
・家族の近くにあるグループホームが望ましいかも?(骨折後など家族宿泊)
特養 退去
特養は介護3以上の重度の要介護者の食事や排せつ入浴、起床就寝 機能訓練など、生活スタイルを維持すことを目的としていて、医療行為はほとんど行われないのです。退去になる主な理由は、病気になり長期的な医療行為が必要になった場合、3か月以上の長期入院になった場合も退去となります。
疾病医療と介護が必要な場合
■疾病医療が必要な高齢者 認知少し+疾病医療
・在宅自宅 病院 →老健 →病院 → 老健
または自宅での在宅介護を繰り返す
老健はリハビリや医療包括された施設なので期間限定。敬遠されることも…(3ヶ月※地域によっては長い)
しかし家に帰すことを目的にしているので「元気」「健康維持」というメリットがあり。
次の選択肢として介護3認定以上であれば特養
在宅→病院Or老健 → 特養という順が良さそうです。
特養にもいろいろあるため、看取りがOKなところを選ぶか
医療など必要な人は受け入れ可能な施設へ転居。
「介護療養病床」と「医療療養病床」が合う場合、次は療養型医療施設になるようです。
在宅→病院Or老健 → 特養 → 療養型医療施設
叔母がいる特養はきれい・静かだったので、直感的に安定した疾病持ちなら入居できても、医療管理が要る人はどこの施設に?と疑問に思っていました。調べてみると、
→介護保険と医療保険の両方使える介護医療院の創設が決まって動き始めたようです。
介護医療院 期待されるターミナルケア
平成30年4月より創設されることとなった介護医療院ですが、介護保険制度と社会保障制度の折り合いが難しそうです。
実際の高齢化社会に目を向けると、介護つき有料老人ホームは増えても経済的なことで敷居は高く、医療と介護の重篤化で退去させられることもピンとこないまま施設選びしてしまう、これが現状かと。
在宅介護も同じことが言えるのですが、介護ヘルパー不足は深刻です。
介護してもらえないケースも出てきて、最期は介護から医療管理にシフトするのが現状。
病院に入院すると、介護保険は利用できませんし、長期も無理です。
6月、認知症の母は肺炎入院しましたが、介護も必要だったので「自費ヘルパー派遣」で乗り切りました。朝・昼・夕の食事をきちんと座位で食べさせて、ビタミンC果物の追加を欠かさない
6日間で退院できました。超高齢者が医療機関にいて必要なのは、やはり「声かけ」など介護だと強く思っています。
日常の医学管理や看取り、ターミナルケアの医療機能と生活施設を兼ね備え介護も可能な新たな介護医療院が多くなるよう期待しています。
ここまで、読んでくださってありがとうございます。!(^^)!