6年ぶりの再会
2025年11月18日から22日までの5日間、韓国から大切な友人がお母様を連れて広島へ遊びに来てくれました。
彼女との出会いは、今から約20年前。俳優チョ・インソン氏のファンコミュニティを通じて知り合いました。その後は私がソウルへ行くたびに会い、食事を共にし、友情を育んできた私たち。しかし、コロナ禍という世界的な断絶、そして私自身の介護体制の変化・体調の変化もあり、今回はなんと6年ぶりの再会となりました。
最後にソウルに行ったのは2019年秋
この6年の間に、私の生活環境は大きく変わりました。「要介護5」は変わらずですが💦、以前のように気軽に外食へ出かけることが難しくなっていたのです。
それでも、「母にぜひあなたを会わせたい」と言ってくれた彼女の気持ちに応えたい。そして何より、お父様の介護を終え、親孝行旅行の行き先に広島を選んでくれた彼女の想いが嬉しくて、2ヶ月前から二人三脚で「最高の秋の広島旅」の準備を進めてきました。😊
(友人の検索能力はすごいんです!)
今日は、そんな彼女たちとの旅の記録と、今回の旅で見えてきた「なぜ今、松山が韓国人に人気なのか?」という視点、そして工夫を凝らした自宅での「おもてなし」について綴りたいと思います。
「母はきっと広島が好きだから」から始まった2ヶ月間の計画
今回の旅行のきっかけは、彼女の直感でした。「私の母は、きっと広島の街が好きだと思う」。 2009年に彼女は私の家に一人で泊まったことがあります。私と一緒に見た、川と緑が美しい広島の風景が彼女の心に強く残っていたそうです。お母様は自然がお好きで、静かで美しい場所を好まれるとのこと。
当初、彼女の希望は「宮島の旅館に泊まって、日本的な朝食と露天風呂を楽しむこと」でした。しかし、人気の宮島島内の宿は予約が取りにくいうえ、高齢のお母様を連れて人混みを移動するのは負担がかかるかもしれないと私は考えました。 そこで提案したのは、「宮島の対岸にあるホテル(安芸グランドホテル等)」です。 ここなら天然温泉の露天風呂があり、宮島口からのアクセスも良く、夜にはライトアップされた厳島神社の鳥居近くまで行くナイトクルーズ船も出ています。
結果、この選択は大正解でした。
到着した彼女から送られてきた写真には、ホテルの露天風呂から望む、夕暮れ時の瀬戸内海と厳島のシルエットが写っていました。「とても贅沢なひとときで、気持ちがいいですね」というメッセージと共に。その静寂な美しさは、まさに彼女とお母様が求めていた「大人の休日」そのもの。
※露天風呂は時間貸切で有料

優しいお母様と友人。ようこそ〜広島へ!

友人がホテルから送ってくれた写真。広島美術館と図書館の周囲には色鮮やかな紅葉と青い空。北側を向いた写真
なぜ今、松山なのか?韓国人旅行客のリアルな視点
旅の話を聞いてる最中、彼女がふと漏らした言葉が私の心に引っかかりました。 「2ヶ月前に友達と行った愛媛の松山は韓国人だらけだったのに、広島には韓国の人が全然いないのよね」😊
言われてみれば、現在取り組んでいる広島を世界トップ10国内トップ3にするプロジェクトの研究員の間で松山が話題になっていました。広島に限らず「せとうち」として愛媛県や岡山などと一緒に盛り上げていこう!流れです。
でもでも、なぜ、広島ではなく松山なの? このちょっとした疑問は大事です。そこで彼女の言葉をきっかけに調べてみると、そこには驚くべき「都市の戦略」と「今の韓国人のニーズ」の合致がありました。
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圧倒的なタイパ(タイムパフォーマンス): 空港から市内、温泉、ゴルフ場が近く、移動時間が極端に短い。
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ゴルフ天国: 韓国では予約困難で高価なゴルフが、松山では安く、しかも海を見ながら楽しめる。
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レトロな小都市ブーム: 大都市にはない、路面電車が走る「日本の情緒」がSNS映えする。
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無料特典の誘引力: 空港からの無料シャトルバスや観光クーポンの配布。(もう本当にすごい特典なんです@@)
松山は、今の韓国人が求めている「安・近・短」+「ゴルフ・癒やし」を完璧に満たしているのです。 一方で、広島は欧米からの観光客には圧倒的な人気を誇りますが、韓国からの「リピーター」や「母娘旅」へのアピールはまだまだ伸び代があると感じました。
お母様が「広島の美術館周辺の紅葉や、自然の緑が好き」とおっしゃったように、広島には「静かで上質な大人の旅」というポテンシャルがあると思います。(私個人は60代半ばになり、昭和の人間なのでシニア旅行やユニバーサルツーリズムを眠った需要があるので「大人の旅」に注目)
70代の親と楽しむ「ゆったりとした親孝行旅」こそ、広島が目指すべき一つの形なのかもしれません。
広島グルメの王道!牡蠣危機を乗り越えた「食」の喜び
さて、広島に来たからには、やはり「食」です。
今年、広島の養殖牡蠣は猛暑の影響で「9割が死滅」というショッキングなニュースが地元を駆け巡りました。しかし、彼女はそのことを知りません。「とにかく牡蠣が食べたい!宮島でもどこでも!」という熱いリクエストに応えるべく、美味しいお店をリサーチしました。
送られてきた写真を見てホッ。😊お好み焼きの上にどっさりと乗った牡蠣、サクサクのカキフライ、うどんにまで乗った牡蠣…。ニュースの深刻さを吹き飛ばすほど、彼女たちは広島の海の幸を堪能してくれたようです。💕
そして、お土産談義で盛り上がったのが「桐葉菓(とうようか)」です。
私は昭和世代なので、広島土産といえば王道の「もみじ饅頭」一択なのですが、彼女は目を輝かせてこう言いました。 「もみじ饅頭も美味しいけど、桐葉菓はもっともっと美味しい!モチモチしてて最高!チェゴ」 全身で美味しさを表現する彼女を見て、最近の若い世代や観光客の間で、桐葉菓が圧倒的な人気を誇っている理由がわかった気がします。
個人の好みはあるにせよ、こうした「外からの視点」は、新しいお土産選びのヒントになりますね。
また、お母様が気に入られたのは意外にも「ほうじ茶」でした。 世界的な抹茶ブームで、友人もこれまでは「抹茶ラテ、抹茶チョコ」一辺倒でしたが、ここに来て日本の素朴なほうじ茶の香ばしさに感動された様子。ご飯がくっつかない「しゃもじ」と共に、しっかりお土産にされていました。
要介護5の私が選んだ「自宅での最高のおもてなし」
今回の旅のハイライトは、最終日の夕食です。 外出が難しい私のために、彼女たちが私の自宅に来てくれることになりました。
「外食は難しいけれど、広島らしい美味しいものを食べてほしい」 そこで私が選んだのは、広島の老舗「酔心(すいしん)」の釜飯ケータリングです。(※いつだったか、釜飯を柔らかく炊く方法の助言を求めた時の驚く対応にがっかりしたことがありましたが・・・・・ 今回のセッティング対応はとても気持ち良かったので少しだけ挽回)彼女が食べたがっていた「すき焼き」と、名物の「釜飯」を自宅に届けてもらいました。
卓上にセッティングされた温かい料理を囲み、自宅のリラックスした雰囲気の中で、6年分の積もる話を咲かせる_____
と書きたいところだが、スマホの翻訳を使ったスピーカー会話のやり取り(笑)友人と私はうまくしゃべれなくても相手が言ってる言葉は理解できるレベル。😊
お母様は、私が用意した「松茸の炊き込みご飯」も「美味しい」と喜んでくださいました。韓国でもキノコ類はよく召し上がるそうで、味覚が合ったことがとても嬉しかったです。
介護体制が変わっても、工夫次第で「おもてなし」はできる。 無理に外出しなくても、心を込めた準備があれば、最高の時間を共有できる。 今回の夕食会は、私にとっても大きな自信と喜びになりました。韓国の方は、年長者を敬う礼儀が本当にしっかりしています。お母様への気遣い、そして私への配慮。その温かさに触れ、日本の古き良き心を思い出させてもらった気がします。
海を越えたお土産 想いが詰まった「万全海苔」
帰り際、彼女から頂いたお土産を見て、さらに胸が熱くなりました。 それは、私がかつてソウルのデパ地下で必ず買っていたことを覚えていてくれた、あの「岩のり」だったからです。
頂いたのは、韓国の高級海苔ブランド「万全(マンジョン)海苔」の2つの缶。 一つは、背の高い缶に入った「焼きたて岩海苔」。サクサクとした食感が特徴です。 そしてもう一つは、背の低い缶の「コプチャン岩海苔」。 ラベルには「Only 10 Days Of 365 Days」の文字。これは、1年のうちたった10日間しか採れない貴重な一番摘みの若い葉だけを使った、最高級の海苔です。「コプチャン」とは葉がちぢれていて、肉厚でコリコリとした食感が楽しめる希少なもの。しかも「無加味(味付けなし)」の素焼きなので、海苔本来の甘みが味わえます。

「私が岩のりを好きだったこと、覚えていてくれたんだ…」 わざわざ最高級のものを選んで持ってきてくれたその気持ちに、ただただ感動しました。
さらに、お母様からは韓国の国立中央博物館のミュージアムショップで販売されている、草虫図(1500年代の花と虫を描いた絵画)をデザインしたエコバッグとポーチを頂きました。私が花好きなことを知ってのデザイン選びです。😊感謝
旅を終えて
翻訳アプリを駆使しながらの会話でしたが、スマホが言葉を繋いでくれるおかげで、言葉の壁を感じることはありませんでした。「本当に良い時代になったね」と笑い合いながら、次はもっとアプリを使いこなそうと密かに決意しました。
私の場合、ヘルパーさんや、周りの人に頑張ってもらわないといけないんだけども💦笑
広島空港から仁川空港へ無事に帰国したとの連絡を受け、2ヶ月間にわたる私の「広島観光プロデュース」も無事終了です。 今回の旅を通じて感じたのは、観光地としての広島の魅力はもちろんですが、それ以上に「誰と行くか」「誰に会うか」が旅の彩りを決めるということ。
お母様と仲良く歩く友人の姿は、とても誇らしく、美しかったです。 広島の紅葉、美味しい牡蠣、寿司、うどん、そして自宅で囲んだ釜飯の湯気。 この秋の思い出は、私にとっても、彼女たちにとっても、一生の宝物になりました。
広島は、派手なアピールは少ないかもしれません。でも、大切な人とゆっくり語り合い、美味しいものを食べ、美しい景色に癒やされるには最高の場所です。 「また必ず会いましょう」 その約束を胸に、私もまた日々の仕事と生活を頑張ろうと思います。
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