2020年の大晦日、早朝5時に母親のトイレ徘徊で目が覚める。
なんてこった! 昨日は朝6時だった。
ほぼ毎日のように認知症が進んだ母親が、ベッドから起き上がってトイレに行こうとする。
スリッパが1つなかったり、トイレの位置がよくわからなかったり、暗がりの中、顔を覗き込まれて「りえちゃん…」の声でドキッ。飛び上がって目覚める私。(*_*;
こんなことを大晦日に書いていますが、母と一緒に今年も年を越すことができそうで嬉しく思っています!
2020年、コロナで始まってコロナで終わる年になりました。
高齢者は「ほんの少しの気づき気配りで長生き」Aware Care
これは、私が、同居している母を直接介護ができない分、アンテナを張り巡らせ、状況結果を分析してきて思うことです。
「ほんの少しの気づき、気配りで長生き」
母が年を越せるのも、毎日お世話になったヘルパーの方達のおかげです。
2週間前、後ろ向きに転倒して、尾てい骨の打撲だけで済みました。
ヘルパーさんは、朝起き上がれない母を、徐々に声掛けで離床させ、寄り添って頂きました。
娘の言うことは、聞いてくれません((+_+))が、介護ヘルパーの方の指示は通ります。
今朝のように、見当識障害があっても、1人でベッドから立ち上がって、自分でトイレに行こうとするようになれたと、とても感謝しています。
母は6月ごろから数回、朝、たんが喉の奥に詰まって、酸素飽和度が60とか70とか 呼吸ができなくて慌てたことが何度もありました。最期かな…と。
調子が悪くなる曜日も、なんとなく決まっていることもわかりました。
それは、一つの原因で起こるわけではなく、過ごし方、給水量、食べる量、寝方、etc ほんの少しの注意力、介護力の違いなのではないか、と。
家にある在宅酸素を2リットルまで上げ、訪問看護師、医師の訪問点滴で何度も高熱を乗り越えました。
不死身な母は、みなを驚かせてしまうほどの生命力です。何でも食べるし、IgG遅延性アレルギーなし!(驚)腸が元気だからでしょうか。
食べ物の気づき ・熱がある時・痰が多い場合
ビタミンCカプセル1000ミリグラムを入れたOS1、OS1ゼリーが、熱には効果があると感じています。
夏の水分不足は、キレートレモンでうまく乗り越えられたと思っています。
キレートレモンを少し水で薄めたり、ゼリー状のものを与えたり、とにかく母が好んで食べるものを食べてもらいました。
しかし、過去、ひどい喘息を患ったことがある母の粘膜は、柑橘系のレモンを飲むと、さらに痰が出るのです。喘息系の人は、柑橘系のみかんやグレープフルーツ、レモン、メロンなどが良くありません。
逆に、喉の奥に干からびて吐きだせない痰がある場合、痰を出したいときには、この柑橘系の食べ物が有効で、痰が多く出ることを利用して吐き出させることができることを知りました。
お肉、脂質を多く食べると元気?!
慢性関節リュウマチに罹患した私は、タンパク質摂取を心がけています。
お肉の量も多くなっているため、母もステーキを少し、牛肉玉ねぎのガーリック炒め、飛騨高山から取り寄せる「たからや」の飛騨牛のホルモンで作る焼きうどんなど、親子で同じメニューです。
お肉のホルモンは、噛み切れないから食べませんが、キャベツまるまる一つ、ニラと秘伝のタレのホルモンをコトコト柔らかく煮てもらって食べるのです。
「おいしい!!」91歳の母は一口食べて毎度絶叫します。元気もりもり。
脂たっぷりの味噌ニンニクの秘伝のタレ付きホルモン「やきうどん」も母の健康度を上げた2020年の一品です。
母の様子を「なんか今日元気よね…」と思う日は、前日にお肉や油をとっていることが多いことに気付きました。
食べる量は少しでいいんです!
在宅介護で重要な事は、食べること!
これにつきます。
お肉や脂質が好きじゃなくても、栄養補給ドリンク、刺身、甘い物、何でも本人が食べたいものがあればいいと思います。
「美味しい」と思えるものによって、高齢者は生き生きします。
うちの母は、甘いものも大好きで、腫瘍マーカー値が高いから見ていて止めたくなるのですが、「食べたいモノ食べて☆彡」の境地にやっと至りました。
明日があるかわかりませんからね。
ベッドで横になる時間が多くても、座って食べるうちは、嚥下が保障されます。
30分でも座位をとることが肝心。(私の経験からです)
認知症の在宅介護とコロナ禍
認知症がひどくなると、家族だけで家で介護ができないと言う理由も、最近私はよくわかるようになりました。
認知症の場合、指示が通らないため、同じことを何度も繰り返します。
まともに取り合っていたら睡眠不足と、心身とも疲れてしまってギブアップしたくなるのも当然です。
しかし、現在コロナで施設に入所する事は難しく、たとえ施設に入っても家族は会うことができなくなってきます。
病院とか施設にいる家族と会えない、本当に辛いことです。
今現在、多くの方々が胸を痛めていらっしゃると思うと、1日も早くこのコロナが収束してほしいと願うばかりです。
オンライン面会ができるよう、この時代ならできそうなのに・・・と、リモート介護推進の私は思っています。
家族だから、映像でも顔を観れば「わかること」があります。
在宅訪問介護と私1人では、母のケア―も難しくなったので、現在はお隣兄家族の協力も得るようになりました。
特に甥っ子が手伝ってくれることが頼もしいです。
母の介護から解放される私自身の時間も大切
例年ならば、私自身の時間を大切にして、母の介護から解放されるために、外出しておいしいもの食べたり、イベント参加したりしていました。が、今年はそれが全くなかった年です。
しかし、家にいることを利用して、いろんな協力を得ながら電子書籍を出版することができた事は、私にとって大きな出来事で、自信にもなったことでした。
中高の国語の成績も及第点以下だったのねぇ、人生って面白いね…と、自分でつぶやきたくなるほどです。コロナ禍の今、母だけでなく、私も感染しやすいため、これまでの人生を振り返り記しておきたかったのです。感謝の心で。
電子書籍出版するに当たって、セミナーに入って、ネット検索で知った情報を実際に試しながら試行錯誤を続けました。
本を書く内容より、本として本の体裁を整えるため、細かくしなければいけないことが多く、正直ちょっと大変でした。だけど面白かった!
家のリフォーム、満室経営・アパート建設の全体プロデュースの企画、電子書籍を出版するための工程作業を考える、こんなことが私は好きなんだなぁって改めて思いました。
現在は、PRについて学んでいます。
自分で自分を飛躍させていく、広島を国際都市に飛躍させるモノ探し。
2021年は、今年以上にコツコツ精進していきたいと思っています!
ホームドクターに「お母さんがいなくなった後の事は考えていますか?」と聞かれたことで、いっそう今できる事はベストを尽くそうと思いました。
母との時間を大事にしながら、自分の人生も大事にしようと思うようになっています
拙いブログに訪問いただきありがとうございました。
私自身、母の介護もしながら、人間の持っている力、ほんの少しのことで悪くなったり良くなったりする事を目の当たりにして、不思議な力と、心と気持ちを研ぎ澄まして「気づく」ことがあることを知りました。
大事な事は、ほんの少し、少しの愛情、気遣いなのです。介護に限らず、すべての真理なのかもしれません。
また来年も、介護と人が生きるということを、皆さまと一緒に考えながら歩んでいきたいです。
どうぞ良いお年をお過ごしください。