介護

介護ヘルパー離職問題

ヘルパー不足

私たち親子は、介護事業所の訪問介護サービスを利用して日々の暮らしている。

 

母には母の訪問介護事業所(生協福祉)が主となり、要介護5の私には、新身体介護ができる訪問事業所から多くのヘルパーさん。

 

長い間お世話になってきた私の介護A社 のサービス提供責任者の方が、2月で退職されることになった。 しかし、現実は厳しく、代わりの会社が見つからない。 

 

介護ケアプランというのは、一週間の時間割表のようなもので、次の事業所が決まってないところが 3コマある。

 

日曜日と木曜日の夕方17時30分から19時までの夕食サービスが決まらない理由は、日曜日に人がいないから。

 

そして驚いたのは、多くの会社が18時までなら可能と、いつのまにか介護の世界はオフィスタイムに近くなっていること。

 

どの介護事業所も「人手不足」で 働くヘルパー確保が難しいようで私のケアマネージャーさんもお手上げ状態。

介護会社も利益追求の狭間で苦悩

2000年に始まった介護保険制度は、最初の10年間はまだ民間委託の前からヘルパーをされていたかたや、福祉に対する思いが強い方々が多かったように思う。

 

しかしそのヘルパーの方たちも高齢化。介護現場での仕事がハードでおやめになることが増え、寂しい思いをしているのは私だけではないはずだ。

 

人材不足になる理由は色々あると思うが、ずっと介護をしてもらって思う一番の理由は、

 

ヘルパーの人たちの給与が低い

仕事内容に対する評価があってない

 

介護事業所は福祉のスペシャリストであっても、事業経営のプロではないため、会社という利益追求を良しとする資本主義が求めるものを両立させることが難しいのではないかと。

 

利益を上げるために高い人件費を支払う分、ヘルパーに多くの負荷をかけてしまう。

 

働くヘルパーにギリギリまで人件費を払って、うまくマネジメントしている福祉会社は、離職率が低いように思えるのだが。

 

ながく働いているヘルパーの人に対して、会社が基本給アップ、特別賞与などで「ありがとう これからもよろしく」としっかり伝わるようにしていくとか。

 

退職者が出ても次の人が来る、そんな時代は とっくに終わっているにもかかわらず、社員に対して気遣いする余裕がなく、日々の業務に忙殺されてるのかもしれない。

サービス提供責任者=サ責(業界用語)の仕事は、書類、入力、電話連絡、会議、 と多忙なうえ体を使う介護の両方をこなさなくてはいけない。

事務仕事が溜まっていく一方。

パートの介護ヘルパーが以前より少なくなっている。

会社は正社員のサービス提供責任者に稼働率と、売上を上げることを求める。

介護の世界に人がいなくなるのはなぜか

福祉を民間に丸投げして、競争原理を働かせる資本主義経営は、人を相手にする介護を社員の労働力頼みの売上と、国からの加算や 利用者からの処遇改善手当で賄われるようになってきた。

つまり、介護であっても顧客サービス優先の一流の経営者たちが多くいないのではないか、と年々感じている。介護はプロでも会社経営はさほど…

 

介護現場に「誇り」を取り戻して、独自の社風でサービス提供する敏腕経営者が多くなるといいなって思う。それが実現しなければ、高齢者にとっての明るい未来はないということ(涙)

 

ヘルパーから一言

この記事を書いてる最中 、ヘルパーの方に

「今の介護現場、 業界全体で何が問題だと思いますか」と聞いてみた。

 

すると沈黙後、 Aさんは一言

 

「介護は商売じゃない‼」

 

長年仕事をしてこられたヘルパーの一言は、なんと痛快で重みがあることか

総務省の人口統計を私が簡単に分かりやすくしたグラフを貼っておきますね。

自分事として捉えてもらえると嬉しい。
65歳までの人たちの中で一体どれだけの人が介護ヘルパーに従事するだろうか。

施設に入ればいい、在宅介護で、 と勝手に思っていても介護ヘルパー、家族がいないと…

 

 

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