【静かなるビジョナリーの妄想、再び】
5月3日、今日から広島フラワーフェスティバルが始まりました。
コロナ禍を乗り越え、再び平和大通りに多くの人が集い、音楽や踊り、色とりどりの花でにぎわう風景が戻ってきました。ニュースを見ながら、暑すぎず雨も降らなくて良かったと思いました。
この日を迎えられたこと、そして広島のまちが華やかに彩られる姿を見ると、やはり胸が熱くなります。(年々地元愛が強まるの)
でも私には、もうひとつの“フラワーフェスティバルのかたち”が、ずっと心の中にあります。
私の妄想☆広島フラワーフェスティバル
2年前、広島県のある公募事業に応募するために、私は40ページものスライドを作りました。正直、「事業」と呼べるほど整理されたものでもなかったかもしれません。応募要項の趣旨を理解できないまま、ただただ「こんな広島が見たい」「誰もが参加できる祭りがあったらいいな」という想いだけで、ひたすら妄想をスライドに詰め込みました。そこには事業主としてどうやってマネタイズするかも本当は必要なのに、願う未来と夢ばっかり(笑)------------通過の連絡なく、パワポ資料はPC内で今日まで眠ったまま。
その妄想の中核は、
「誰もが、どこにいても、参加できる広島フラワーフェスティバル」
という構想です。
広島フラワーフェスティバルのパレードを見るためだけには、地元の人はなかなか行かないかなと。すごい人ですから!私がフラワーフェスに行ったのは、確か2010年以前のどこか…。韓国のチョインソンファンのお友達のお母様が人形作家で広島で作品展を開催。韓国のテグと姉妹都市である広島のフラワーフェスティバルで作品を展示して交流という素敵な話が舞い込んできた時に行きました。😊
でもやっぱりテレビで見るだけじゃなく参加したいじゃないですか😊
27年間妄想するフラワーフェスティバルとは
たとえば、毎年フラワーフェスティバルに「テーマカラー」を設けます。今年なら“オレンジ”、来年は“紫”など。広島の人々が、テーマカラーの花を自宅や玄関先で育てたり、その色の服や食器、ナプキンなどを取り入れてみたり。それだけで、誰もが“ホスト”として、祭りに参加できる仕組みです。
高齢者や障がいのある方、外出が難しい人も、花や色を通して地域とつながる。商店街もカフェも、家庭の庭先も、保育園や施設の小さな窓辺も、すべてが舞台になる。そんな「まち全体を花で彩る」新しいスタイルの祭りがあってもいいんじゃないかと。
私がこんなに色にこだわるアイデアを長年持ち続けているのには理由があります。まず第一に、遠い昔に海外に行った時のことを光と色が真っ先に思い浮かび、シアトルの高速道路の脇に黄色のエニシダが「いらっしゃい!ウェルカム」と咲いていたこと。ロンドンの素敵なハンギングの色、白いデージが早春に一面に咲いていた公園など、花と色は記憶に何十年経っても残ります。
妄想はどんどん広がります(笑)。
この夢の原点には、私のもう一つの事業──「遠隔介護マネジメント」の想いがあります。介護が必要な人やその家族が、離れていても、体が不自由でも、人生をあきらめずに社会と関わり続けられる仕組みをつくること。その延長線上に、私は「フラワーフェスティバルの再構築」という夢を見ているのです。
コロナ禍以降、特に高齢者を中心に、障害がある私もだけど、外出の機会が減り、社会との接点を失う人が増えています。
「人に会えない」「人に見られない」ことが、心のエネルギーを奪っていく。誰かと繋がって話したり、笑顔で挨拶したり、光に当たって植物や花、全てのものとエネルギーの交換をして生きているのです。だからこそ、“家にいながらも、まちの一部として関われる”参加の仕組みが、いま本当に必要だと思うのです。
広島から若者が出て行き、広島へ転入する人も少ないです。それを防止するために広島県がものすごい額の予算を組んでいましたが、広島県全体が行政だけでなく県民全体が参加できる何か仕組み化が欲しい。
私の将来の夢は、
「誰もがどこにいても社会とつながり続けられる広島」
を実現することです。
そしてその夢を、花の力を借りてカラフルに、やさしく、楽しく叶えていけたらと思っています。
たとえば、年ごとに「カープの赤」「サンフレッチェの紫」など、広島らしい応援カラーをテーマにしていけば、広島ブランディングとしても親しみやすいでしょう。スポーツ、教育、福祉、地域、観光──分野を超えて連携できる可能性が見えてきます。
さらに、イギリスの「チェルシー・フラワーショー」のように、広島独自のスタイルで現在のフラワーフェスにガーデニング部門を確立していけば、世界に向けて発信できる花の祭典にもなっていくかもしれません。広島はバラ、菊、カーネーションなど素晴らしい生産者さんがいらっしゃいます。
実際、広島フラワーフェスティバルはすでに1977年から半世紀近い歴史があり、地元の人にとっても誇りある行事です。ここからもう一歩、次の50年を見据えた進化ができたら…そんなことを、妄想しながら今日も家からお祭りを見守っています。
まず周りに話すことだよ、PR仲間からの助言
5月3日の夜、PR塾仲間のルル姉さん主催の集いに参加しました。そこで、私の妄想フラワーフェスの企画書を皆に見てもらいました。
「周りの人にまず話すことだよ」
思いは口に出し、近くの人に伝えることから始まる!それで今このブログを書いています。😊
そしてもう一つ。
高齢化が進む中、すでに多くの地域で、高齢の方々が自宅前や近所の公園に花を植え、草取りをし、花を育てる活動をされています。それはほとんどがボランティア的で、誰かに評価されることもありませんが、まちの風景と心を守る大切な力です。
だからこそ、この“フラワーフェスティバルの妄想”には、もっと意味があると思うのです。カラーや仕組みを加えて、地域の花活動に参加することで、
「自分もいくつになっても、広島フラワーフェスティバルに関われる」
そんな喜びと生きがいが生まれるなら、
これは高齢化社会において、もっとも重要な「家から外へ出る力」につながるのではないでしょうか。
広島市の花好き仲間が集まり幸せを植えるサークルが公開されています。まずそこに話を持ってアプローチしましょうか。広島フラワーフェスの実行委員会、広島県のブランディングセクション、同時に企画書を送ってみましょうか?興味を持ってくださる方がどこかにいる!いるといいなあ〜💓※アイデア募集中
私は大きく動くことはできないけれど、これからも“静かなるビジョナリー”として、想いと仕組みを育てていきたいと思います。
花と平和のまち、広島。
その未来に、少しでも小さな種をまけますように。