Behind story
チャレンジャー西本理恵 ~どん底からV字快復ストーリー
チャレンジ4
ガンガンに BGM が流れる韓流スターイベント会場で「私、こんなとこ来ちゃってるぅ」 と、新たな自分に出会う。若い韓国俳優が目の前にいる興奮。オーラを放ったチョインソンに、また会いたい。おばさんの追っかけは、自宅からいきなり東京に行ったことから始まった。その後、母が入院して一人で留守番をする試練も味わうが、それが私を強くしたのか、韓国ソウルでのファンミーティング開催を知るや心がざわめき、「行きたい」と強く思い始める。このあとビッグウェーブに乗って ソウル浪漫飛行にチャレンジすることになる。
【旅行・わくわく カテゴリー】でもソウル旅行を書いてます。こちらトライチャレンジ! では、新しく何かにチャレンジするまでの過程や葛藤、応援を主に書き綴っています。
併せて読んでいただけると嬉しいです。
ソウルでファンミーティングミーティング!その時私の心が動いた
韓国俳優チョインソンのファンミーティングが東京で行われた5ヶ月後、ソウルでファンミーティングミーティングがあることを知った。私の心は、まるでジェットコースターのよう。怖くてたまらない、行きたくてたまらない、しかし、現実問題としてやっぱり無理無理むりー><
電動車いすで海外に行ったことも、宿泊したこともない。元客室乗務員だったことが役に立つどころか、逆にわかるから難しいと思ったんですよね。その時は。
数ヶ月前の東京でのファンミーティングも、泊まることが出来ないから広島から日帰り旅行だったわけで・・・自宅以外でいきなり海外のホテルに宿泊して、ヘルパーの方と行動する、そんなことができるとは到底思えなかったのです。
そのわけは、ベッドで横になる時間がほとんどの不自由な身体だから。
頭の高さも変えられる電動ベッドを使用して、なんとか生活できる要介護5の体だった! と思い知らされちゃったのが、突然のソウル告知。凹。( ;∀;)
ソウル旅行の可能性を探る
ネガティブな感情に翻弄されながら2、3日過ごした後、諦めきれずイベントの主催者「近畿日本ツーリスト」 にメールを送ることから始めてみた。
・冷静に、曲がらない脚で飛行機に乗ることができるか、
・ソウルに到着して、介護タクシーがあるか、
・ホテルに泊まるにはどうしたらいいか、
・一緒に行ってもらえるヘルパーさんがいるか、2名
・ 電動車椅子で空港到着後機内への移動の仕方は?
考えれば考えるほど、「いけない・・・」となって凹んでばかり。
眠れない日々
考えて解決しなければならないことが次々と頭に浮かんで眠れなかった。いや興奮・興奮・大興奮の本当のわけは、録画で見過ぎたドラマ主人公に首ったけで、演じたイケメン俳優に会いたかったんですねー笑。
当時、母が入院していて、一人暮らしをしていた私は不安と緊張の日々だった。それがソウルファンミ稲妻で一転。車椅子に座って「ソウル旅行ができるか」一人検証する作業で大忙しになっちゃったのよ。人間って、いやワタシって単純!(^^)!
ぼーっとベッドに横たわっていた時とは別人のようにフル稼働。ネット検索とメールを送る日々。
スリリングでエキサイティング
今思い返すと、本当に行けるかがわかるまでの過程と日々は、とてもスリリングでエキサイティングだったように思う。ソウルにいるイケメン俳優に会いたい一心で アドレナリン大放出。人の心と身体は、紙一重で変わるからホント不思議。
もう海外には行けないかも ・・と思いたくなかったのかもしれない。できないことばかりの毎日の中、心を閉ざして周囲からの助言も、誘いも受け付けない自分を変えたかったのかな。
東京ファンミーティング参加で少し動き始めた自分を知っていたから、この機会を逃してしまうと、自分は暗闇の中から抜け出せない、と。
とてつもない大きな挑戦は、自分を取り戻すきっかけになり、それこそが当時の自分に必要だと奥底で知っていたのかもしれない。いや、たんにチョインソン氏に会いたいだけだった?!笑 わからない。
電動車椅子でソウルに行く時に必要なこと
車椅子で海外旅行される人は多いと思います。コロナ禍以前は。
私のように電動車椅子で、それも介護が必要な人の旅行の情報が少ない。afterコロナに参考になるよう紹介しておきます。障害の程度、車椅子利用の理由などは様々ですが、ここでは本当に重度の車椅子利用の方の旅の仕方を念頭においています。
国際線航空券、座席を確保することが先決
■広島発アシアナ航空 16日土曜出発 18日帰着
行き OZ161/16APR HIJINC 09:30 − 11:10
帰り OZ162/18APR INCHIJ 17:50 − 19:15
⇒同行ヘルパーの方は、同一便でY class
手続きを始める前に国際線航空券、つまり座席を確保することが先決
ビジネスクラス利用だと、座席の事前予約が可能。
窓際、通路側等 希望を連絡。(ネット、電話でも可能)
確認すること、流れ
- 確認1 パスポートの確認
旅行会社に全てを任せるか、
ツアーに参加しても航空機に関することは直接自分で航空券を予約して購入するか、そこをはっきりさせることが大事。
ビジネスクラスが必要か(荷物重量が多い)
近畿日本ツーリストのツアーに参加し、航空券は自分で HIS で購入 ホテルも予約してもらう。そして自分でアシアナ航空の広島支店の人とメールでやり取りを初めて、座席に座れるか、搭乗までの方法を確認していった。
御礼
当時のアシアナ航空広島空港支店いらっしゃったミスター有田さまに心より感謝しています。この方と電話やメールを何度連絡しあったことでしょう。私の搭乗を可能にしてくださる丁寧な対応で、搭乗の可能性が見え始め、ありがたかった。
というのも、広島に帰郷してすぐ、翌日友人とデパートに買い物に行ったとき、人々の車椅子利用の人への対応にカルチャーショックを受けた。傷つきたくなかったのか、引きこもりが始まって、期待しないことで日々を過ごす中、サービス業の鏡のような対応をされる方に出会って深く感動したのでした。 チャレンジャーに心寄せてくださって感謝。この方のご尽力があって今の私がある。
- 確認2 宿泊ホテル選び
同行していただくヘルパーの方が休憩を取れるよう二部屋予約
電動車椅子の動きを考え、また介護のことを考えると 広い部屋が必要
値段が高くなっても必要なことだと割り切り、介護してもらえるホテル選び
Tower Hotel Seoul(初、車いすソウル旅)
①タワーホテルの新館1階 ジュニアースイート 1twn
HTLへのリクエスト
枕を4個プラス。固め羽ソフトとか2種類あれば両方お願いした
変圧器 ブランケット 加湿器
注意ポイント
「一度は行ってみたいなあソウル」、と思っていてもハンディがあって行動に移せないのであれば、持っている不安を解消するために一度目は安全な広さや便利なロケーションのホテルを高額でも選ぶことが重要かと。良いホテルはサービスも対応もエクセレントです。そして、また行きたいと思ったら、次はお金を使わなくて便利な旅の仕方を自分でカスタマイズして行けば良いのです。
初めての旅先で体験・快適さや楽しさが後に続いていきます。ソウルの場合だとロッテホテルなどがデパートで買い物もできるので、私のように広さが必要じゃなければオススメです。
航空会社に伝えておくべき内容
ーーー病名 車椅子サイズを伝える先は3つ
航空会社、旅行会社、空港支店
■病状について
慢性間接リュウマチ
左足膝 固定手術をうけていますので、曲がりません。
2人の介護で移乗します。
内科疾患はありません。機内の治療なども無いです。
機内で、トイレにも行きません。
↑このようになるべく具体的に伝えることが重要
■電動WHCR
NISSIN NEO−P3 電動車椅子
バッテリィー → ニッケル水素電池 ドライバッテリィー
前後 約120センチ
幅 60センチ
高さ 約100センチ
*製造メーカー 代理店などにも確認しました。
ドライバッテリィーということです。
(↑のように、ドライが重要ポイントなので記載すること)
電動車いすのバッテリーは、航空会社が規定にそって外して下さると思います。
――機内用車椅子をリクエスト
機内へ行く時の専用車椅子も必要です。
と必要ならば伝えて、空港でもいう事!
ーーー航空券引換証、Eチケット
旅行会社から送られてくる引換証、Eチケットを、荷物X線チェック後に空港の指定カウンターまで持って行き、(パスポートの提示も必要ですが)同行者の方にまとめて交換してもらう。あとは空港の係員が搭乗チケットと交換してくださって、出国審査へ進みます。
ドライバッテリーのサブ、これを荷物に入れないで預ける。慎重に確認されるため時間がかかるので余裕を持つこと。ビジネスクラス者がいるなら、Yクラス同行者もまとめてビジネスカウンターでチェックイン
無事アシアナ航空のビジネスクラスになんとか搭乗することができ、ドラマで見ていたインチョン国際空港に到着した時の感動は格別なものでした。黄色い花レンギョウが咲き乱れる4月の春の日、本当に来たんだ!ソウルに、と 込み上げるものが。強く願えば叶うもの。
チョインソン氏は、ホームのソウルで開催する初イヴェントに日本からファンが来てくれた!と最後のあいさつで感極まっちゃう純な姿も…私は帰国後、自宅に着くや御礼メール。
「○○〇さ~ん やっと家に帰りました。とっても楽しかったし、皆さん優しくて心配無用で何とかなる!とタフになっている私。*(*^^)*たった3日なのに不思議な感覚で、帰国する時も直ぐにまた来ようと早くも反省して(遊びすぎてバッテリィー切れの女、電動なのに最後は手動走行^^;)次回は・・・と算段する私」(原文)