about-me 旅行

福祉とロンドンの思い出

自己紹介をかねてabout-meも更新していこうと思います。

何かの検索でいらした方、今後も時々遊びに来てくださいね。

元気な時にはわからなかった英国の奥深さと私のこと。

バスケットボールでインターハイに出場した経験もあり、身体と運動能力はおツムよりも自信があった。
父が受験を許してくれた大学を卒業後、実家に帰りたくない、でも東京で家賃払って生活できる就職も難しい…

そんな中、ラッキーなことに航空会社に就職でき西麻布で一人暮らしを始め…バブリーな時代に結婚(ここ割愛)・・・いろいろ・・

その後、慢性関節リュウマチになり、休職して膝の人工関節置換手術を受けたりもしましたが、身体の炎症は治まらず、酷い倦怠感を抱えて仕事をしていました。

ロンドン・ヒースロー空港で驚きの体験

膝の人工関節置換手術後、バラがもっとも美しい季節のイギリスへオープンガーデンを見に行く目的で✈… ✈友人とロンドンへ。

英国ロンドン・ヒースロー空港に着いて「あーゆりかごから墓場までの社会福祉、ここはイギリスだった!」と再認識することがありました。

外国機、アジアからの航空機は、ターミナルの遠い所に駐機するため、入国審査まで遠い。

私は一番最後に降機。ヨタヨタと杖をついて歩く私(達)をカートにピックアップしてくれた。入国審査までスイスイ〜 (リクエストしてなかったのですが)

疲れていたので、あー助かったと安堵していると、すぐに今度は「貴方はあちらで審査を」
とジェントルマンに案内される。
最後に降機した私達が最初に入国するとは思ってもみなかったので、もうビックリ。申し訳ない気にもなりました。

かつて自分が勉強したことを身をもって知る

産業革命後、煙突掃除など児童の劣悪環境からの保護、救済や貧困法など、イギリスが19世紀からの長い福祉の取り組みの歴史があることを、私は自分の「卒論で」知っていたはずなのに、スマートな入国審査案内されるまですっかり忘れていたんです。(勉強せず遊んでたから思い出せなかったわけ・笑)

19世紀、問題山済みの英国。救貧法をめぐる王立委員会の多数派報告では社会が良くならない!とする少数派報告書マイノリティーリポートが、社会をより良いものにする細かな分析と予防を兼ねた提案だったことで評価されています。

現在の日本の社会政策や福祉も、その英国の王立委員会リポート喧々諤々あったからこその流れ。ことに私はその福祉の恩恵を受けています。

そういえば、スピルバーグの映画タイトルも「マイノリティーリポート」※トム・クルーズ主演、こんな映画ありましたね。
話を戻して・・・

学生時代の2年間は、この少数派報告書マイノリティーリポート(原書コピー)を読もうと努力していたので、イギリスの福祉を人よりよく知っていたつもりでしたが・・・・・・
チャラチャラかるーい20代は、ロンドンでお買い物&観劇と奥深さに触れることはなかった。

脚に人工関節を入れ、12時間のフライトでヘロヘロになってロンドン再訪して初めて「歴史ある英国の奥深さ」を身をもって知ることになりました。
青春時代の頭脳だけの「マイノリティリポート」が、時を経て不自由な身体の脳裏によみがえり、ジーンと。(涙)

こぼれ話
初めてロンドンへ行った時、憧れのWedgwood食器を見て回り、どっさり買うつもりだった。見れば見るほどオークラ陶苑のボーンチャイナの方が白くてきれいだわ…どんより曇り空がいけなかったのか、買えず終いでわたしの中のWedgwood神話は崩壊。買ったのは、友人と自分用に絵柄がない白いサラダball10枚。

障害者になってイギリスの見え方が大転換!

車いす利用や身体に不安がある方(と一緒に)、あるいは赤ちゃん連れで、英国やガーデン巡りに行きたいな〜と思っている方が、少しでも前向きに旅行実行イメージできますように!

  • ロンドン・キャブの奥まった座席に座らなくても、入り口にハンディキャップ座席あり。※現在はスロープでキャブ内へ車椅子乗車可が多いとか。
  • ロンドン以外ではセダンタイプタクシー多く、乗降は日本と同じ。
  • 便座の高さがかなり高いので車椅子からの移乗要注意。膝が痛い人は高くて楽です。ナショナル・トラストが所有し管理を行っている庭園トイレは、大きくて赤ちゃんのおむつ交換台あり。
  • 外国人観光客でも、車椅子利用no入園料はかからない。
  • ウォータールー ビクトリア、ロンドン中心部の駅は、駅内もほとんど段差がない。

アクセシブルではない地下鉄やハードが多い分、ソフト面で制度普及している印象。キューガーデン、シシングハーストカースルガーデン他ガーデンに行った時、居住者でない観光者であっても手帳を見せることなく、歩行困難であれば車椅子利用者として入園無料で、知らずに購入したチケットは払い戻してもらうよう案内された。

居住者・非居住、障害の内容と程度の公的証明を求められない英国。大きなキューガーデンの芝生で、乳母車家族や車椅子老夫婦が沢山寛いでいたのも、見ればわかる人達(高齢者・幼児)が気軽に出費なく出かけられるからでしょう。健康だった時にはわからなかった風景。

東京オリンピックで「居住者・非居住、障害の内容と程度の公的証明を求められない国」から来た人達の戸惑いが見えるんです・・・うぅ><

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