我が家のバリアフリー浴室について、長年にわたり使ってきた感想を紹介したいと思います。
これから高齢バリアフリー改修工事やリフォームされる方の参考になれば幸いです。
20年前に設計をお任せしないで積極的に注文して施工してもらった浴室。浴槽内で水中リハビリできれば…と思って設置した大きい浴槽の活用はあまりなかったけれど、水漏れ修理もなく、介護されるほうもまたヘルパーさんにも広すぎず狭すぎず、うまくいった改修だったと思っています。
米ヒバ浴槽と木の壁の中でリラックスできるバスタイムは、私達にはお楽しみ時間となっています。ヘルパーさんの当日の気分セレクト☆お任せでアロマオイルも毎回使います☆彡
バリアフリー浴室にする
訪問介護サーヴィス利用中の母と私が使う浴室は、鬼籍の父も訪問介護で入浴させてもらいました。介護のためにリフォームした浴室が20年間ずっとラクラクで、大活躍してきた理由を改めて考えてみたところ…
① 入り口に段差がない
段差無しはバリアフリー改修工事をする時、今では当たり前のことのようになってきた感がありますね。段差解消は、介護保険のリフォーム補助金制度申請の用件の一つです。
うちは在来工法ですが、最近販売されているユニットバスはグレードが高いです。
昨年アパートを建設した時、1616サイズのユニットバスを見てビックリしました。まるで高齢者に配慮したバリアフリー仕様!子供と一緒にラクラク入浴==手すりオプションつければ入り口も段差なく介護入浴もOKだと思いました。
工場生産のユニットバスは、後で手摺つけましょう〜と穴をあける工事をすると、防水処理が難しくなり漏水とか基礎の腐食などの問題につながる可能性があります。
もしも高齢者や身体不自由な人との同居予定がある新築やリフォームを考えているなら、かなり先を見据えて初めからオプション選択しておくのも良いでしょう。
ユニットバスは在来工法のお風呂ほど自由にリフォームができないことを忘れずに!
私も次は、洗い場の床があったかーい&乾燥換気つきのユニットバス(グレードは普通でOK)にしようかなぁと思うようになりました。
② シャワーチェアーの出入りラク・使いやすい扉
吊り扉で軽いです。3枚扉
うちの猫くんも片手で開けていますョ。(*^^)v
排水口は吊り扉の下。
扉は両方どちらも開き、車輪付きアーム付きのシャワーチェアーでも入れます。
⓷ 介護者2名も入れるように
介護度が上がり、2名の介護者で安全に早く入浴することも可能な浴室といった視点もあった方が良いと思います。私の場合シャワー浴で、ヘルパーの一人は浴槽に入って底部洗いとお湯かけ…分担方式にしてもらっています。
広ければ寒くなり、狭いと介護者2名の入室とシャワーチェアーの動線の問題…ではどの位の広さが良いか?
内寸1600位が丁度良いのではないかと個人的に思っています。
⓸ 換気・乾燥の窓をつけてカビ防止
介護入浴は昼間にすることが多いです。
それは冬の高齢者の血圧変化等の理由で昼間の方が身体に障らないのと、介護保険制度は18時以降は点数割り増しになるため。
明るい昼間の自然採光はとても気持ち良いです。
お風呂に入る前は気が進まない高齢の母でも「あー気持ち良かった!」と後で毎回言うのはサッパリ感プラス、浴室窓から入る自然採光の気持ち良さだと思っています。(縦長ルーバー窓)
【カビ防止】使用後の浴室の風通しを考えても、小さくて良いので窓は必ずつけるように。カビキラーなどの薬剤使用は控えたいですね。
浴室までの動線がもっとも重要
新築あるいは浴室リフォームする時は、ベッドと浴室の位置関係とか、滞在時間の長い部屋から浴室までの動線をよーく考えることが重要だと思います。
どんなに浴室の仕様を良くリフォームしても、お風呂に行くのが難しいと介護時間がかかったり、危険リスクUP、入浴回数が減るようになったりすることも考えられます。
・車椅子で浴室まで行けるか(扉は引き戸に改修・間口)
・シャワーチェアーに乗り換える場所は?
・浴室外の脱衣所・お手洗いの位置関係
他にも考慮すべきことが沢山あると思います。それはまた別の機会にでも…
昔、実家の古民家を改築する際、本当に多くの時間をフロアープランに費やしました。
浴室関連で、脱衣、車椅子想定、洗濯機、汚物洗い場、トイレ 収納棚…それらと他の部屋との動線確認などをした結果、
うちの浴室の位置は、台所流しから4歩、幅広の引き戸を開けたらすぐそこ!キッチン隣に配置しました。また、浴室前は120〜140センチ幅の通路 兼 脱衣場でもありシャワーチェアー方向転換もラクラクです。
リフォーム・介護保険制度を利用
リフォームするにも費用がかかります。
要介護認定の家族がいる場合、住宅のお風呂・トイレ・出入り口などに介護リフォーム費用補助する制度があります。介護保険利用の制度と、自治体でも補助があることもあるようなので確認問合せしてみてくださいね。
被介護者1人につき、1割負担者であれば工事費用20万円までのうち9割が保険から支給。1人1回しか利用できない決まりのため、トイレ、お風呂、階段昇降の手すりetcどの時に申請するか考えちゃいますね。
ちなみに私はまだ申請利用していません…
介護保険制度が始まる前に、バリアフリー&ペアガラスエコ改築しちゃってました。改築がちょっと早かったみたい。
時代を先取しすぎて高齢者・障害者・エコ住宅改修工事の控除もなく(今はあり)、父が亡くなり3回忌頃、ふいにマルサの男2人がやってきた!
「えーー@@追徴課税ですと?!バリアフリー改築を自分たちでやったのに(涙)(怒)」
つづきはまた!