介護 住居・環境

母の酷い喘息が治った -①エコ・バリアフリー改築

母は喘息が酷かった。現在は加齢もあり認知症が酷くなっていますが喘息は完治。今日は、私が治るきっかけの一つになったと思う改築のことを書き留めておきます。

・マイホーム新築・リフォーム工事するなら ●介護や病気を留意した視点で内装工事

・お金をかけるのだから、設計士任せはダメ ●自分達もリサーチ➔指示してとことん追求

私が帰郷することになり、三世帯同居から古民家改築と新居建築で2世帯分離となった。孫達家族の新居を先ず建てた後、母屋の古民家を改築という順だったので、改築プランを練る時間は十分だった。

老いた両親と慢性関節リュウマチの出戻り娘が住むバリアフリー古民家改築は、介護と車椅子利用等の視点が要るため、当時離れて住んでいた私がプランと素材品番を設計士へFAXして指示することにした。

義姉達の家の設計担当者に古民家改築も結局お願いすることなったが、、義姉以上にうるさく細かいクライアントに辟易したにちがいない(苦笑・汗)  

建築士と違って私はどうだったかというと、専門学校インテリアスクールにも通ってフロアープランや基本的な“住まい”の知識を得ていたので、改築プランを考えるのは退職後ぷー生活にもかかわらず毎日ひじょーに楽しくわくわく。(^^♪なぜなら、自分が海外を訪れ感じた「古いもの、歴史を重視する」点を活かしたいと強く思った。また、古民家再生プラス介護、エコを目的とした欲張りな改築となると、myセンスが存分に発揮できるからだった。(かなり自惚れ強いわよねぇ>0<)

改築プランニング 要点

①田舎の家にありがちな広くて寒い、不便な動線の解消

②母の喘息 健康留意 採光 建材や塗料などエコ 

③老夫婦と障害者の介護を見据えたフロアープランとバリアフリー化。

④古いものを再生させ、和風モダンな住まい

(窓がない場合、天井とっぱらってガラス瓦から採光。古い戸を横にはめ込む方法は建築雑誌に掲載されていたので、雑誌を設計士へ送って同様にしてもらった。少しでも明るくするため)

介護を考慮して家を建てたり、改築する場合、少しでも参考になればうれしいので(*^^)v特に気を付けた点をまとめました。

【動線】--- フロアープラン

・ベッドとトイレは最短

 (必ず隣にあるイメージ)

・外部から訪問介護が受けられる

(プライベートと訪問者の動線がクロスしない。デッキ増設)

・車椅子利用ができる

(幅 建具引き戸に注意)

・台所、流し台、冷蔵庫、食器棚 

(最小歩数 振り返れば電子レンジ 食器棚とか)

・洗濯機(乾燥機付きがおススメ※1) とキッチンの距離と動線

 浴室とトイレと洗濯・収納はセット

※1) 介護保険の家事援助時間は短縮傾向。多くの家事を望むなら、いつでも乾燥機付き洗濯機が置けるスペース幅・高さを考慮しておくこと。2019/家事援助は30分〜45分。(調理・ごみ出し・掃除・洗濯・どれだけできる?!)身体介護がつくと家事のセットで1時間30分。独居の親の介護なら、電気代よりも一品多く料理を作ってもらう方がお得になるし健康維持できる。加齢や身体能力が落ちて不自由になる時に改修・改築するより、30代40代50代でマンションや住まいを購入する時に、終の棲家としての視点(採光、ベッド(LDK)、動かせない梁や壁)も必要だと思う。

【健康エコ建材】

ホルムアルデヒド対策 (母の喘息が治るように)

珪藻土塗り(湿気調整)

漆喰

オーガニッククロス (接着剤・糊もセット販売。接着剤は要注意)

室内塗装とデッキも柿渋と弁柄塗装

造る時に壊すことも考慮すべきだと当時思った。

将来、古民家を解体して捨廃材処理で埋められても、大地に負荷が少ない素材選択は、人間にも良いし、一緒に連れてこられた老猫にも優しいと考えた。したがって便利なユニット洗面台もやめ、鏡と木製の板を東急ハンズで探して台だけという選択に。(しかし収納が少ないため、住んでみて困ったが。汗)

喘息を治すには・・・

母の喘息が治るようネットで調べまくっても、大人の喘息治癒についてコレといったものがみつからない。

ストレス(孫と家事のオーバーワークか?)、ダニ(汚い絨毯か?)、ホコリ(いっぱいありそう)、化学物質(平気で何でも使う性格)・・・全部当たりすぎてわからなかった((*_*;) 改築でフローリング、建材選びをすれば、原因不明の喘息が治るかもしれないと当時思ったのだ。

押し入れのべニア板について

ホルムアルデヒドがゼロのものが流通が少ないせいか、一枚単価が高くて驚いた。身体に良いものが需要が少ないから高い。なんてこった!衝撃。ホルムアルデヒド漬けのべニアにもランクがあるので、締めきった押入れ素材として選ぶ際は、過敏性の人は要注意だと思う。

クロスも接着剤もオーガニックにしたかった。探すと、京都の織物会社で時代の変化に合わせ販売しているところがあった。探すとあるものだ!と探求にますます熱が入っていったが、建具や柱の塗料も自然なもの、日本国内の田舎で昔から大きな柱に使用されているベンガラが入手できず途方に暮れた。

古本屋でインテリア雑誌を大量に買って見ていると、私と同じように昔からの塗装にこだわった方の邸宅が紹介されていたので出版社にダメもとで問い合わせてみた。すると購入先のヒントをくださったので建築士にFAXして手配してもらうことができた。出版社とお施主様のご親切な対応に心から感謝した。

(設計の方は、わが家の改築後、このベンガラ塗装を使って古い商店改装や街並み保存へビジネス展開されていき、出版社の方のご厚意から始まり、ステキな連鎖となった。自然塗装は防虫や色など素晴らしいが、乾くのに時間が必要。人工代や工期が倍になるので敬遠され衰退していくのかもしれない。)

塗装でお金がかかる分、我が家の扉はネコが片手で開けられるほど軽くて超安いシナベニアという、選択と諦めの連続だった。


母の酷い喘息が治った!

昔からの柿渋・ベンガラと徹底的にこだわって化学物質を遠ざけたこと、私との生活が始まって調理の砂糖・甘味料も不使用にしたり、キッチン・バスマットも置かなかった。(防カビ)  
私の慢性関節リュウマチも、母の喘息も風邪で悪化するため、初期の段階で、ショウガ 梅干し白湯、蜂蜜・プロポリスなどで撃退☆彡ひかせないように気を付けた。すると薄紙をはがすように喘息発作も全く出なくなっていった。

 母の主治医は今でも「よく治ったね」と仰るとヘルパーさんから聞くたび、病院へ行きたがる母を行かないようウソ泣き説得したころを思い出す。急にはステロイドスプレーをやめられない。徐々に病院から遠ざけたことが良かったんじゃないかなぁと、密に思っている。

先月、卒寿を迎えることができたのである。孫の送り迎え、夫や障害の娘に愛情をもって面倒を見てきたので苦労が多かった。介護を受けるようになった今、認知症になってやっと解放されているんだと感謝とともに思う今日このごろ。

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このビジネスコンテストに応募した理由は、深刻化する介護問題に対し、具体的かつ実行可能な解決策を提案したいという強い動機からです。長年介護を受け、認知症の母親のダブル介護、介護難民の一歩手前に立たされた経験、そして介護現場で働くヘルパーの方々が直面するストレスや離職問題、在宅訪問介護サービスの提供会社の減少という現実を今、まさに体感中です。これらの経験から、10年後の介護の未来に対する深刻な懸念と、救済されない人たちへの正義感が、私の行動を促しました。

今のままでは、全ての介護が必要な人々の約1/3が、自らの希望通りに在宅での生活を送ること、また施設への入所が困難になると予想しています。この危機的状況に対処するため、「ファミリーケアナビ」という新規事業を立ち上げる必要があると考えました。遠隔介護マネジメントプランを提案し、早期の準備と家族全員でのケアプラン作成を社会に実装する必要性を感じています。
このビジネスコンテストを通じて、このプランが社会的課題に対する具体的かつ実行可能な解決策として認識され、一歩一歩実現に向けて進むことを願っています。

弊社のビジョンは、介護を必要とするすべての人が、住み慣れたわが家で長く尊厳を持って生活できる社会の構築です。

ビジネスコンテストファイナリスト5名に選ばれ最終審査へ

株式会社LITAプロデュース I'meビジネスコンテスト2024は、一時審査、二次審査、そして2024年3月20日(水)Potential Bloomingをテーマにしたビジネスコンテストの最終審査が東京御茶ノ水で行われました。ファイナリスト5名は、それぞれが直面し、苦悩した経験をもとに、社会が抱える課題をビジネスでどうやって解決し、社会を変えていくか、100名の参加者の中発表を行いました。

弊社代表はオンラインで発表させていただき、タイトル概要は以下の通りです。

プランタイトル
「離れていてもできる遠隔介護 ファミリーケアナビ 」
プラン概要
「遠隔介護マネジメントを核とした家族主導の計画と情報共有で、どこにいても介護参加を実現し、未来のケアと幸せを共に創る」

▼開催日時
3月20日(祝・水)13:00〜16:30(12:30 開場)

▼会場・アクセス
東京都千代田区神田駿河台4-2-5
御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階

▼審査員

**株式会社エアークローゼット
代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰様
**freee株式会社
起業時代統括マネージャー 磯貝美紀 様
**障がい者みらい創造センター
理事長 竹内亜沙美様
**相模女子大学大学院
社会起業研究科教授 金森剛様
**一般社団法人まちはチームだ / 株式会社HOA
代表理事 代表取締役 岡秀樹様

多くのフィードバックを直接審査員の皆様からいただく幸運に恵まれました。

エレキが目指す介護の未来と社会

私たちが解決したいのは、高齢者や障害者が直面する介護の課題です。日本の高齢者人口が今後30%から40%に増加する中、介護は社会全体の重要な問題となります。私たちの目標は、遠隔介護メソッドを普及させ、誰もが自分の人生と仕事を大切にしながら介護に取り組める社会を実現することです。このビジョンを達成することで、すべての人が尊厳を持ち、自立した生活を送ることができる社会を築きたいと考えています。

その根底にあるのは、介護に関わる全員が直面する多層的・多面的な課題です。家族だけでなく、給与が低くストレスが多いヘルパー、そして、問い合わせ相談の質問に対応しきれない行政の窓口も含まれます。

高齢化が進む中で、介護が必要になった際に処理しきれない状況を予測しています。介護は、今後予防的な方向性を模索し前倒しなければ、社会保障費の増大や利用者の負担額の上昇が避けられません。私たちが考える解決策は、早期から家族がチームとなり、経済的資源を活用しつつ、本人の意志を尊重したケアプランを立てることです。現在、親子間や医師との情報交換がうまくいかず、ステレオタイプな介護が行われがちです。しかし、介護保険制度だけに依存するのではなく、さまざまなサービスを上手に活用することが重要で、介護保険が全てをカバーしないという認識を持つ必要があります。どういうことかと言いますと、多くの人が介護保険制度が万能であると誤解していますが、実際には多くの制約があり、その制度だけでは十分なサポートがうけられません。

これらの認識から、私たちは家族が自ら情報を整理し、プロジェクトマネジメントと逆算思考で理想の介護に近づける計画を立てることが解決策だと考えています。介護は、単にケアを提供するだけではなく、ウェルビーイング、すなわち元気でいることも重要視する必要があり、セットで同時に行います。

このビジョンを達成するためには、介護に対する社会全体の意識改革が必要です。

私たちは、「介護=重い負担」という既存のイメージを変え、「先手必勝」「マネジメント」としての介護を普及させることで、すべての人が尊厳を持って、自立した生活を送ることができる社会を目指しています。

最優秀賞の受賞の喜びを社会実装に向けた力に

ファイナリストの皆様の授業プランとピッチがとても素晴らしく、どなたが受賞しても良いピッチでした。受賞できたことは誠に光栄です。とにかく持続可能な介護の未来を構築したい一心でここまで来ました。受賞の喜びを社会実装に向けた力に変えて気を引き締めてスタートしで参ります。

この日を迎えるまで数えきれない人たちのサポートと、ご尽力をいただきました。

心より御礼申し上げます。
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深刻な介護問題に対する革新的な解決策を提案する弊社のミッションは、家族主導で進める遠隔介護マネジメントプラン「ファミリーケアナビ」によって、介護を必要とするすべての人が尊厳を持って自宅で生活できる未来を目指しています。介護の経験と現場の課題に直面し、これらに対応するために立ち上げたこのプロジェクトは、2024年のI'meビジネスコンテストで最終審査に進出し、私たちのビジョンと実行計画を広く伝える機会を得ました。社会全体で介護に対する認識を変え、全ての人が自立した尊厳ある生活を送れる社会を実現するため、私たちはこの挑戦を続けていきます。

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