介護

せん妄と認知症は違う【高齢者の介護】

せん妄と認知症は違うー母の月一訪問診療を受けて

訪問診療の時、話題になったことをお伝えしますね。

現在母は92歳。
在宅介護と酸素療法0.5 L を受けながら、要介護5の私と息子夫婦、孫の手を図りながら生活しています。

 

今年は前半、痰が出なくて熱が出たり何度も「もしかしてこのまま?」と覚悟することが何度か。

仰向けに寝ないで、横向きで寝るようにした結果、後半は穏やかに過ごせるようになりました。

 

しかし、見当識障害、認知症と思っていた年相応の振る舞いは、ここ2ヶ月過激なものに変わっています。

 

母の症状と観察

 

一週間のうち月曜日と木曜日あたりにおかしな母になります。

 

排便があり (ヘルパーさんがびっくりするご立派なもの笑)

 

よく食べて完食です(食べたことを忘れてますが)

 

饒舌で「母さんこんな単語知ってるの?」と突っ込みたくなるほどの普段使わない単語言葉を使います。

 

自分の家ではなくどこかの施設病院にいて外に出ようとする、帰ろうという

 

昼寝ができない。

すぐにトイレに行く(トイレから帰ってトイレにすぐ行く)

しかも尿量が多い

 

一時的なものでは無く、夜中になっても朝になっても24時間継続的に続く

 

その結果

・本人の脈拍が100を過ぎる

・酸素チューブを外してくるくる毛糸玉のように丸めてしまう

・ふらふらして心臓が止まるかと思ってしまうほど見た目は悪い

・話す内容がめちゃくちゃなので  対応する家族は冷静さを失ってしまう。

 

せん妄を理解し、正しい接し方で 落ち着かせる

ホームドクターが「せん妄と認知症は違います。体が弱る、尿路感染の熱など原因から」とはっきりとおっしゃったので、ネット検索をしてみると、 確かに母の症状そのものが書いてありました。

在宅はもう限界かな・・・

いやいや。在宅でも、「寒い廊下で倒れこの世を去っても仕方がない」と受け入れる覚悟を持てばまだ大丈夫。

次の「何が起こっても仕方がない覚悟」 段階にいる感じで日々を送ってます。

 接し方は

・全くつじつまが合ってなくても それに合わせる

・ベッドに横になって欲しいと思っても じっとしていられないなら許容する

・入れ歯をがないと夜中に何度も言う時は、言っても理解できないなら寝る時も義歯を装着

・安心する言葉と 声のトーン

せん妄 安心する声かけと 声のトーン

昨日は朝からテンション MAX でせん妄状態でした。

なぜわかるかと言うと「ヘルパーさんが山から滑り落ちた」いつもテンションハイの時に言うセリフが始まったからです。 同じ状況が見えるのか心配する母。

私達は「ああ、始まった」とその言葉を聞いた瞬間から覚悟し始める。

母は生まれた家に帰ろうとするので、靴がどこにあるか私に聞いてくるのです。

ヘルパーさんが「ここが家ですよ」と言っても5分後にはまた同じ質問。

 夜中の3時までトイレ往復を何度もして、酸素チューブを鼻から外して本体機械から取り付け部分を引っこ抜きたい母は「ねじ回しがいるね」と躍起になる。ベッドから私は「明日明るくなってみてもらおうね」と言うのが精いっぱいでしたが・・・

03時amの訪問介護ヘルパーさんが 優しい声でゆっくりと「疲れたから寝ようね」と、お手洗いの後 お茶を飲ませてベッドに誘導すると安心して眠りにつきました.

 神対応だ!

おかげで私も朝の3時半から朝まで少し眠ることができました!(^^)!

 ヘルパーさんに学んだこと・・・

ゆっくり落ち着いて安心させる言葉をかけることでした。

せん妄の時は、家族も俳優女優になって「催眠術者」になりきった言葉で試してみましょう。

 

イラッときても封じ込めてみましょう(ワタシも実践あるのみ)

 

今後どうなるか また分かったことはお伝えしますね.

 

追伸

静かないつも通りの母に戻りました。冬眠してる感じで疲れきったのかな?

こんな感じのパターンが一週間に2度きます。

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このビジネスコンテストに応募した理由は、深刻化する介護問題に対し、具体的かつ実行可能な解決策を提案したいという強い動機からです。長年介護を受け、認知症の母親のダブル介護、介護難民の一歩手前に立たされた経験、そして介護現場で働くヘルパーの方々が直面するストレスや離職問題、在宅訪問介護サービスの提供会社の減少という現実を今、まさに体感中です。これらの経験から、10年後の介護の未来に対する深刻な懸念と、救済されない人たちへの正義感が、私の行動を促しました。

今のままでは、全ての介護が必要な人々の約1/3が、自らの希望通りに在宅での生活を送ること、また施設への入所が困難になると予想しています。この危機的状況に対処するため、「ファミリーケアナビ」という新規事業を立ち上げる必要があると考えました。遠隔介護マネジメントプランを提案し、早期の準備と家族全員でのケアプラン作成を社会に実装する必要性を感じています。
このビジネスコンテストを通じて、このプランが社会的課題に対する具体的かつ実行可能な解決策として認識され、一歩一歩実現に向けて進むことを願っています。

弊社のビジョンは、介護を必要とするすべての人が、住み慣れたわが家で長く尊厳を持って生活できる社会の構築です。

ビジネスコンテストファイナリスト5名に選ばれ最終審査へ

株式会社LITAプロデュース I'meビジネスコンテスト2024は、一時審査、二次審査、そして2024年3月20日(水)Potential Bloomingをテーマにしたビジネスコンテストの最終審査が東京御茶ノ水で行われました。ファイナリスト5名は、それぞれが直面し、苦悩した経験をもとに、社会が抱える課題をビジネスでどうやって解決し、社会を変えていくか、100名の参加者の中発表を行いました。

弊社代表はオンラインで発表させていただき、タイトル概要は以下の通りです。

プランタイトル
「離れていてもできる遠隔介護 ファミリーケアナビ 」
プラン概要
「遠隔介護マネジメントを核とした家族主導の計画と情報共有で、どこにいても介護参加を実現し、未来のケアと幸せを共に創る」

▼開催日時
3月20日(祝・水)13:00〜16:30(12:30 開場)

▼会場・アクセス
東京都千代田区神田駿河台4-2-5
御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階

▼審査員

**株式会社エアークローゼット
代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰様
**freee株式会社
起業時代統括マネージャー 磯貝美紀 様
**障がい者みらい創造センター
理事長 竹内亜沙美様
**相模女子大学大学院
社会起業研究科教授 金森剛様
**一般社団法人まちはチームだ / 株式会社HOA
代表理事 代表取締役 岡秀樹様

多くのフィードバックを直接審査員の皆様からいただく幸運に恵まれました。

エレキが目指す介護の未来と社会

私たちが解決したいのは、高齢者や障害者が直面する介護の課題です。日本の高齢者人口が今後30%から40%に増加する中、介護は社会全体の重要な問題となります。私たちの目標は、遠隔介護メソッドを普及させ、誰もが自分の人生と仕事を大切にしながら介護に取り組める社会を実現することです。このビジョンを達成することで、すべての人が尊厳を持ち、自立した生活を送ることができる社会を築きたいと考えています。

その根底にあるのは、介護に関わる全員が直面する多層的・多面的な課題です。家族だけでなく、給与が低くストレスが多いヘルパー、そして、問い合わせ相談の質問に対応しきれない行政の窓口も含まれます。

高齢化が進む中で、介護が必要になった際に処理しきれない状況を予測しています。介護は、今後予防的な方向性を模索し前倒しなければ、社会保障費の増大や利用者の負担額の上昇が避けられません。私たちが考える解決策は、早期から家族がチームとなり、経済的資源を活用しつつ、本人の意志を尊重したケアプランを立てることです。現在、親子間や医師との情報交換がうまくいかず、ステレオタイプな介護が行われがちです。しかし、介護保険制度だけに依存するのではなく、さまざまなサービスを上手に活用することが重要で、介護保険が全てをカバーしないという認識を持つ必要があります。どういうことかと言いますと、多くの人が介護保険制度が万能であると誤解していますが、実際には多くの制約があり、その制度だけでは十分なサポートがうけられません。

これらの認識から、私たちは家族が自ら情報を整理し、プロジェクトマネジメントと逆算思考で理想の介護に近づける計画を立てることが解決策だと考えています。介護は、単にケアを提供するだけではなく、ウェルビーイング、すなわち元気でいることも重要視する必要があり、セットで同時に行います。

このビジョンを達成するためには、介護に対する社会全体の意識改革が必要です。

私たちは、「介護=重い負担」という既存のイメージを変え、「先手必勝」「マネジメント」としての介護を普及させることで、すべての人が尊厳を持って、自立した生活を送ることができる社会を目指しています。

最優秀賞の受賞の喜びを社会実装に向けた力に

ファイナリストの皆様の授業プランとピッチがとても素晴らしく、どなたが受賞しても良いピッチでした。受賞できたことは誠に光栄です。とにかく持続可能な介護の未来を構築したい一心でここまで来ました。受賞の喜びを社会実装に向けた力に変えて気を引き締めてスタートしで参ります。

この日を迎えるまで数えきれない人たちのサポートと、ご尽力をいただきました。

心より御礼申し上げます。
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深刻な介護問題に対する革新的な解決策を提案する弊社のミッションは、家族主導で進める遠隔介護マネジメントプラン「ファミリーケアナビ」によって、介護を必要とするすべての人が尊厳を持って自宅で生活できる未来を目指しています。介護の経験と現場の課題に直面し、これらに対応するために立ち上げたこのプロジェクトは、2024年のI'meビジネスコンテストで最終審査に進出し、私たちのビジョンと実行計画を広く伝える機会を得ました。社会全体で介護に対する認識を変え、全ての人が自立した尊厳ある生活を送れる社会を実現するため、私たちはこの挑戦を続けていきます。

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