最近の認知症の母のこと。
日常生活において自分が今いるところや人のことがわからなくなった場合、家族はどう対応したらいいでしょうか?
見当識障害が最近多くなってきているので、まとめながら考えてみました。
見当識障害の上手い対処法が知りたい
年が明けて穏やかな日もあれば1日中ほぼ寝ている場合もある母。12月に行われた介護保険の認定認定調査では、ずいぶん張り切っちゃってまともな受け答えができたんですが、そうじゃない場合の母は、どんな風かというと…
見当識障害のサイン こんな症状が出る
①口数がとても多くなる。ナチュラルハイ
②食事量が多い。まともに見えても言うことはワープ(*_*;。
③他人の生死がわからない。(他界している)自分のお姉さんはどこか?と聞く。見当識障害が酷い時は必ず実姉のことを口に出す。母の中ではお姉さんはまだ生きているみたい。(これは普通の高齢者の認知症でよくあることだと思いますが)
昨日は息子が座敷で寝ていると何度も言う。息子の名前が久々に出てきた。※お嫁さんや孫はよく口にするが…
④頻尿 さっきトイレに行ったばかりでも「トイレ」と口にする
⑤トイレの場所わからない、
自分が自宅ではない場所に居る話し方
実際の会話
母:(兄は)座敷に寝てるんかね?
私:お兄ちゃんは自分の家にいるよ
母:・・・大丈夫かね(心配口調)
私:大丈夫よ。(兄)は家族で隣の自分の家にいるよ。元気よぉ!(^^)!
しばらくして今度は
「Rieちゃんどうやってここにきたの」と聞かれる。(;´Д`)
(どうも自分が住んでいるこの家が遊びに行った場所と勘違いしてるらしい。いつものパターン)
私:ここは、私とお母さんが住んでる家よ
私の対処方法
以前の私ならば直ぐに答えていたと思いますが、最近は一呼吸おいて「ここはお母さんの家」と一応言って、どこにも行かないことを告げて安心してもらう。
納得したのかどうかわからないけど返事がない。
この繰り返しです。(^_-)-☆
昼間こういう感じだと、間違いなく夕方夜にかけてはもっと見当識障害がひどくなってくることが多いです。
どう対応したらいいか
トイレの場所がわからない。見当識障害が多い時は何故か「おしっこおしっこ」と病的なほど頻繁にトイレに行きます。
頻尿の対応
水分補給 果物やヨーグルトでもなんでも
私見:水分不足が血圧や神経伝達に関係するかもしれない
今さっき行ったョ と知らせて様子をみる
私見:実際に行きたいのか 過敏になって口癖で言っているのかわからないから真に受けず様子を見る。私だってさっきしたのになぁって冷えた感じの日もあるし…
最初の頃は理解しないことにイライラしてましたが、怒ったところで何も始まらないので最近はちょっと一呼吸おいて私が冷静になるようにしています(汗) 認知症の初期のほうが真に受けてイライラしていたかも。
何度も言う場合は、無視せず、説明→話題変更
何度も同じことを言うのは、高齢になるとよくあることです。
しかし見当識障害の場合は、時空をワープしちゃってる?と思う発言内容だったり、行動になり、同じことや発言の繰り返しになって双方が疲れます。
・無視はしない
・一呼吸置いて説明
話題を変えて何かを一緒に食べようとか、お茶を飲むことなどを誘ったりします。
こういった飲食は、気分が変わって本人も「不安」から「楽しみ」になるのか、母の場合は効果があります。
私は現在ダイエットをしているので、スイーツは避けたいのに母はご飯は食べなくてもスイーツは口に入るため 私もついつい・・(^_-)-☆ヤバイって感じです。慢性関節リュウマチや難病患者はタンパク質不足と糖質過多により炎症やトラブルが起こっているらしいので。
まとめ
見当識障害がひどくなるのは、ずっと家にいるので刺激が少ないのかもしれません。 遠隔介護マネージメント ケアマネや事業所に、「日付、時間、天気など積極的に声かけしてもらいたい」とFAX/メールで要望を伝える。介護計画に組み込んでもらう。
穏やかな日と酷い日の違い、その原因はよくわかりませんが、日ごろから今日は何月何日、今は何時か、お昼だとか夕方とか時間を何度も言い聞かせるのが良いと思います。
そして本人が短時間でもいいから理解してもらうように情報を提供することも大事なんじゃないかなと最近は思ってます。
トイレに何度も行くので、脱水症状になって見当識障害が起こる可能性も否定できないため、お茶とか水分をしっかりとってもらうことが大事。「トイレが近くなるから飲ませない」は悪循環になるかもしれません。
本人は自分がいる場所がわからないわけだから、やはり安心させるような声かけが必要かと思う今日この頃です。何度言っても認めようとはしないですし、その時は納得しても「すぐ忘れる」ので執拗に同テーマに言及するのは避け、違う話題に変えるのも良いです。
何をするか行動予測ができないため、危険な物、浴槽の水、口に入れる危険物を置かない、放置しないこと。これは大事です!
先日母が飲んでいるビタミンDの薬のことを調べてみましたが、ビタミンDの副作用として、摂りすぎると興奮・見当識障害と書いてありました。病院から出されるお薬やビタミンが高齢者の体重体格によっては量が多くなってる場合もあるかも?!と思ったのです。(ちなみにビタミンDは骨粗鬆防止で脂溶性。椎茸などは油で調理して日光浴も意識したいですね。)
見当識障害は脳の伝達機能が上手くいっていないから…機能障害をスムーズにするには、高齢者の生活やリズム、水分、栄養、刺激、声かけ、薬の見直し、些細なことでも注意深い洞察で得られる良いパターンを見逃さないこと。
アッ(見当識障害)が出たな、と気づいたら、うちの場合は、早目に休養させることで落ち着くことができています。
薬のこと 基本、薬は阻害薬です。阻害することで調子を良くするのが薬で、根本を治すわけではないため、「おくすり手帳」で薬剤師が目を通しているから大丈夫と思いこまないようにしています。見当識障害が、薬の追加や変更時の後に出始めるようでしたら医師に率直に伝えましょう。