ケアマネージャー 介護

母の介護認定調査員 なんだかなぁ〜だったこと

介護保険の認定調査

2ヶ月前、ケアマネジャーから認知症の母の認定調査があることを告げられた。介護保険証が切れる3ヶ月前から準備が進められる。現在使用中の介護保険証を一旦ケアマネジャーが持ち帰り、認定調査申請の手続きをしてくださるのだ。しばらくして郵送でその保険証は自宅に送られてくる。

 

介護認定調査員とケアマネジャー

今回初めて母の認定調査月が外部委託の調査員によって介護認定調査が行われることを告げられた。

そんな制度になっていることを知らなかった私は「どういうことですか?」と思わず聞き返してしまった。

担当のケアマネージャーが認定調査する月もあり、他の調査員と3ヶ月交代で認定調査をするらしい。母の更新月は他の調査員が担当予定となっていると聞かされた。
不安が脳裏をよぎる。というのも毎月会うマネージャーであれば、母のこの1年間の体調変化を知っているし、半年前の肺炎で歩行さえもできなくなった様子などをご存じだからだ。

介護認定調査を行うことができる人は?

介護認定調査

市区町村の職員または事業受託をした法人職員が介護認定調査を行います。また介護認定を更新する場合は、上記職員あるいは厚生労働省が定める介護事業者やケアマネジャーも介護認定調査を行うことが可能。介護認定調査員は都道府県で行われる認定調査研修を修了していることが条件。

何も知らない認定調査員が来て、本当に現在の母の介護の認定ができるだろうか? 疑問であった。そして不安にもなった。

なぜ不安になったかと言うと、高齢者は、その時だけバッチリ気が張って認知症であっても認知症じゃないように受け答えができたりする不思議パワーがあるからだ。

介護保険と言うのは1人で自立できているか、1人で何かできないことがあるか、できるか、そういうことを全分野で調べていく調査である。内科の病気が深刻でも、認定調査にはあまり関係ない気がする。認知症と身体機能不自由さ、立ったり歩いたり食べたり着替えたりが一人でできるか、それらをもとに認定調査が行われ、最終判定日に医師等が集まって認定を下していく仕組み。

担当のケアマネジャーではない人が認定調査をするのは、ある意味客観的で偏りがない。良い部分もあるかもしれない。しかし、ヘルパーさんから「この人に介護要る?と言う人、逆に認定の介護度が軽すぎもある」と以前聞いたことがあるので、判定には難しい問題がありそうだ。

認定調査日は神がかっていた!@@

当日がやってきた。

ピンポーンとチャイムの音が鳴った。インターホンで正面玄関の来客者に第二の玄関(デッキ)のほうに来ていただこうとヘルパーの方に言ってもらったが、なかなかそれが通じず、調査員が1人ぶつぶつ何かを言っているのが聞こえた。正面玄関から入ろうとされたようで、独り言が全部インターフォンで丸聞こえ。(*_*;私としては、案内にそって第二の玄関から来てほしかった。

結局、ヘルパーの方が迎えに行くことになり、「こちらですよ」と普段私たちがいるリビングダイニングがある出入口まで案内してもらった。

お役所仕事の香りがプンプン

 

私は家族として先ずご挨拶をしたいと思いましたが、挨拶もそこそこに(IDの名前も見えない)ベッドに座った母のエリアに入って行こうとするのにはびっくり。@@ええ 何??何ちょっと待って!と言う心境であったが、図太い.私も小心者なのか「ちょっと待ってください」と声をかけることができなかった。

確かに当日は母の認定調査ではあるが、そばに立っていた母のケアマネジャーの方もただ黙って何も言わずその人についていくではないか。玄関ホールに電動車いすの私が残され、調査員とケアマネがさっさと居室に行く・・・イメージはそんな感じ。私が歩けるなら先に行って案内できるから今回のようにはならなかっただろう。なんだかお役所仕事の香りがプンプンした感じで私は気分が悪かった。近年にない驚き。【父が亡くなって1年後に相続税も支払いホットした半年後か1年後だったか、税務署員二人がヅカヅカ家に上がり込んで隠し金を探された時もお上風〜ブンブン、似たような大昔を思い出した。ちなみにマルサに理由を聞くと「あまりにも預貯金額が少ないから」と滝汗が出る理由で大笑いしそうになった。結局「バリアフリー改築」に消えた資金額に追徴課税となって怒りがおさまらない私だったが。余談終】

時間がなかったのかもしれない。すぐに調査が始まった。

母はベッドに座って質問に答えていく。

「今日は何月何日ですか?」

「お名前を言ってください」

「〇〇〇〇〇カタカナで〇〇〇」と、自分の名前はカタカナだという注釈まで丁寧に説明できたのであーーる。

こんな母を見たことも説明することも聞いたこともない(笑

季節を聞かれた時、すぐに答えることができなかった。いつもは秋でも冬でも春と答えたりする母だが、この日はどういうわけか「冬になるんでしょうかね」とこれまた大正解。25%の正解確率をクリア。

実際現在の母は酸素チューブをつけていることもあり、歩行も1人では難しく補助・見守り、何かにつかまって歩ける程度。転倒も何度もして怪我もしてきた。ほとんどのヘルパーさんが(私のヘルパーさん含む)母への目配り、同行は常になければならない状態であるが、この日の母は本当に張り切っちゃってまともすぎた。

途中、何を思ったか、その調査員が私の方に振り向き、自分のIDを見せて所属と外郭団体の所在地改めて自己紹介をされたのだ。最初に言って欲しかったなぁと思ったのだが(まぁいいか)

家族として現在の母が以前より認知症が進み、自分の家に住んでいることすらわからなくなり、遊びに来ている家にいるような錯覚を起こし、自分が生まれた家に帰ろう帰ろう連れて行ってもらいたいと言う回数が増えたことを伝えた。

トイレやベッドの位置がわからない。そうなると私も怒らずゆっくり丁寧に説明するが見当識障害が始まってしまうとお手上げなのだ。そんなことが何回あっただろう。月に3回なのか3回以上なのか、明らかに2、3回ではない。この2,3回以上という頻度と2,3回はボーダーラインで、時々か、よくあるかでは違う意味になるから注意が要る。

あと数週間すると認定調査の結果が送られてくるだろう。


自費だけでも相当額を支払って全体の介護がうまく回っているが、認定判定が下がると、今以上に自分たちで払う金額も多くなる。

私のヘルパーさんと母のヘルパーさんに、母のこの1年間についてどう思うか聞いてみたところ、肺炎入院以降やはり相当手がかかり自分でできなくなっていることが多いとおっしゃった。私もそう思っている。徘徊がひどくなったら在宅介護では難しくなるだろう。

認定調査が出るまでは今回の調査員の方の事はクレームするのはやめようと思って控えてきた。しかし自分のブログには正直に違和感があったことを書いて、参考にしてもらいたくなった。
我が家に初めての来訪者、銀行員、建設工事関係者、土地測量士、弁護士、医師、看護師、、公共の場ではない家の中に挨拶もそこそこに入室した調査員のような人は、税務署だけ。接遇研修がお上なのかなぁ((+_+))

在宅訪問のマナー

・外から家に入る前にコートは脱ぐ
・介護認定調査員は訪問時、家族に、ゆっくりはっきり自己紹介
・ID身分証を見せるなら、相手によっては首から外してでもよく見えるように
・認定調査をする場所を家族と決める
・プライベートなエリア 他の部屋、寝室へ行くときは 家族に案内してもらう。(後からついていく)または入室許可を得て入る

母を入り口の近くのダイニングテーブルに座らせておくべきだったかとか、いろいろと思った事が多い今回の介護保険認定調査であった。

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このビジネスコンテストに応募した理由は、深刻化する介護問題に対し、具体的かつ実行可能な解決策を提案したいという強い動機からです。長年介護を受け、認知症の母親のダブル介護、介護難民の一歩手前に立たされた経験、そして介護現場で働くヘルパーの方々が直面するストレスや離職問題、在宅訪問介護サービスの提供会社の減少という現実を今、まさに体感中です。これらの経験から、10年後の介護の未来に対する深刻な懸念と、救済されない人たちへの正義感が、私の行動を促しました。

今のままでは、全ての介護が必要な人々の約1/3が、自らの希望通りに在宅での生活を送ること、また施設への入所が困難になると予想しています。この危機的状況に対処するため、「ファミリーケアナビ」という新規事業を立ち上げる必要があると考えました。遠隔介護マネジメントプランを提案し、早期の準備と家族全員でのケアプラン作成を社会に実装する必要性を感じています。
このビジネスコンテストを通じて、このプランが社会的課題に対する具体的かつ実行可能な解決策として認識され、一歩一歩実現に向けて進むことを願っています。

弊社のビジョンは、介護を必要とするすべての人が、住み慣れたわが家で長く尊厳を持って生活できる社会の構築です。

ビジネスコンテストファイナリスト5名に選ばれ最終審査へ

株式会社LITAプロデュース I'meビジネスコンテスト2024は、一時審査、二次審査、そして2024年3月20日(水)Potential Bloomingをテーマにしたビジネスコンテストの最終審査が東京御茶ノ水で行われました。ファイナリスト5名は、それぞれが直面し、苦悩した経験をもとに、社会が抱える課題をビジネスでどうやって解決し、社会を変えていくか、100名の参加者の中発表を行いました。

弊社代表はオンラインで発表させていただき、タイトル概要は以下の通りです。

プランタイトル
「離れていてもできる遠隔介護 ファミリーケアナビ 」
プラン概要
「遠隔介護マネジメントを核とした家族主導の計画と情報共有で、どこにいても介護参加を実現し、未来のケアと幸せを共に創る」

▼開催日時
3月20日(祝・水)13:00〜16:30(12:30 開場)

▼会場・アクセス
東京都千代田区神田駿河台4-2-5
御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階

▼審査員

**株式会社エアークローゼット
代表取締役社長 兼 CEO 天沼聰様
**freee株式会社
起業時代統括マネージャー 磯貝美紀 様
**障がい者みらい創造センター
理事長 竹内亜沙美様
**相模女子大学大学院
社会起業研究科教授 金森剛様
**一般社団法人まちはチームだ / 株式会社HOA
代表理事 代表取締役 岡秀樹様

多くのフィードバックを直接審査員の皆様からいただく幸運に恵まれました。

エレキが目指す介護の未来と社会

私たちが解決したいのは、高齢者や障害者が直面する介護の課題です。日本の高齢者人口が今後30%から40%に増加する中、介護は社会全体の重要な問題となります。私たちの目標は、遠隔介護メソッドを普及させ、誰もが自分の人生と仕事を大切にしながら介護に取り組める社会を実現することです。このビジョンを達成することで、すべての人が尊厳を持ち、自立した生活を送ることができる社会を築きたいと考えています。

その根底にあるのは、介護に関わる全員が直面する多層的・多面的な課題です。家族だけでなく、給与が低くストレスが多いヘルパー、そして、問い合わせ相談の質問に対応しきれない行政の窓口も含まれます。

高齢化が進む中で、介護が必要になった際に処理しきれない状況を予測しています。介護は、今後予防的な方向性を模索し前倒しなければ、社会保障費の増大や利用者の負担額の上昇が避けられません。私たちが考える解決策は、早期から家族がチームとなり、経済的資源を活用しつつ、本人の意志を尊重したケアプランを立てることです。現在、親子間や医師との情報交換がうまくいかず、ステレオタイプな介護が行われがちです。しかし、介護保険制度だけに依存するのではなく、さまざまなサービスを上手に活用することが重要で、介護保険が全てをカバーしないという認識を持つ必要があります。どういうことかと言いますと、多くの人が介護保険制度が万能であると誤解していますが、実際には多くの制約があり、その制度だけでは十分なサポートがうけられません。

これらの認識から、私たちは家族が自ら情報を整理し、プロジェクトマネジメントと逆算思考で理想の介護に近づける計画を立てることが解決策だと考えています。介護は、単にケアを提供するだけではなく、ウェルビーイング、すなわち元気でいることも重要視する必要があり、セットで同時に行います。

このビジョンを達成するためには、介護に対する社会全体の意識改革が必要です。

私たちは、「介護=重い負担」という既存のイメージを変え、「先手必勝」「マネジメント」としての介護を普及させることで、すべての人が尊厳を持って、自立した生活を送ることができる社会を目指しています。

最優秀賞の受賞の喜びを社会実装に向けた力に

ファイナリストの皆様の授業プランとピッチがとても素晴らしく、どなたが受賞しても良いピッチでした。受賞できたことは誠に光栄です。とにかく持続可能な介護の未来を構築したい一心でここまで来ました。受賞の喜びを社会実装に向けた力に変えて気を引き締めてスタートしで参ります。

この日を迎えるまで数えきれない人たちのサポートと、ご尽力をいただきました。

心より御礼申し上げます。
ChatGPT
深刻な介護問題に対する革新的な解決策を提案する弊社のミッションは、家族主導で進める遠隔介護マネジメントプラン「ファミリーケアナビ」によって、介護を必要とするすべての人が尊厳を持って自宅で生活できる未来を目指しています。介護の経験と現場の課題に直面し、これらに対応するために立ち上げたこのプロジェクトは、2024年のI'meビジネスコンテストで最終審査に進出し、私たちのビジョンと実行計画を広く伝える機会を得ました。社会全体で介護に対する認識を変え、全ての人が自立した尊厳ある生活を送れる社会を実現するため、私たちはこの挑戦を続けていきます。

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