具体的なサポート*食事編
高齢の親の健康度を上げるために、家族や介護者できるサポートは何でしょうか。
離れて暮らす親が最近どんな食事をしているか、内容を知っていますか?
同居、あるいは近隣に住んでいても、気にしなければ知らないものです。
好きな物を食べて今とても元気だからいい、それもありですが、将来のことを考えて、さりげなくチェックして、足りないものを知ることは健康UPの解決につながります。
子供が心配して栄養面を修正アドバイスしようとしても親はなかなか聞き入れません。
いつまでたっても子は子供なんですね。
子は子で、若く健康的な考えでつい助言する・・・
親の年齢にならないとワカラナイことも多いでしょう。(書きながら自分に言ってます!(^^)!)
調理人(家族・本人・ヘルパー)の食へ意識と知識を高める
■チェック項目
肉類 乳製品 米やパン 麺類 野菜 塩分量 お菓子量 アルコール量
・何が多くて何が少ないかチェックする
・塩はミネラルが入ったものをつかっているか
・ヘルパーさんがいるなら、何を主に食べているか聞く。写真撮影
・調理希望を伝える(*肉は焼くのが、タンパク質(多い)
・卵を食べているか。ゆで卵はタンパク質100%で栄養面と経済面でNo1
卵への誤解
ひと昔前まで、卵はコレステロールが高くなるから1日1個と、医師や看護師も注意指導していたと訪看さんからうかがいました。しかし現在は厚生省も1日5個までと緩和しているのです!(2015から)このことを多くの人や高齢者は知らないままです。タンパク質の補充に最適な卵を、肉も魚もあまり食べないうえ、もし1個ならタンパク質不足です。消化酵素も血管も内蔵も全てタンパク質からできていて、私達人間の成分の4割はタンパク質と脂肪。
人間を車で例えると、車の車体がもしタンパク質で構成されていると仮定。太陽・紫外線・雨風に耐え長年使用してサビや板金塗装が剥げそうになっているなら、再塗装するしかないのです。そうすれば頑丈になりキズにもなりにくい。車体を強化して取り換えられる物質はタンパク質。人も身体があるから生きられる。ボディーあってこそ車は走ります。
その車を動かすにはガソリン燃料とオイル、電機などのエネルギーが必要です。私達でいえば「脂質・炭水化物」がエネルギーを生み出すもと。
タンパク質で加齢に負けない身体のメンテ
生きる・動く・心臓の鼓動・血流はエネルギー源が必要 脂質と炭水化物
差し入れ・宅配で時々届けましょう
タンパク質・脂質が足りないと感じたら、
お肉・ハンバーグのレトルト
イワシ・サバの缶詰など。
うずら卵の水煮や燻製 (*保存期間が長い)
・簡単調理、すぐ食べられるもの
・柔らかい物
減塩・低糖のレトルト レンジフード ドライフーズはネットにたくさんあります。
ある程度、歳をとれば、本人が食べたいものを「水分として食べてもらう」という、ゆる~い感覚も必要です。
味がメリハリついて新鮮、
柔らかいこと
食べやすいことがポイントです。
離れてする遠隔介護的には、時々普段食べてないようなものをプレゼントとして届けるのもいいかもしれませんね。
ふるさと納税を使ってお肉とかうなぎを届けるのもアリ。
私が90歳過ぎの認知症の母の介護を見て思うこと、それは、この年になるとほんの少しの気配り食生活、体温調節、室温調節が健康でいる=生きるポイントということです。日々実感し、大事なことをつかめるようになりました。
80代半ばから90歳代にかけて老化衰退が著しかったのですが、この間、肺炎を2回やって死にかけました。
一度目のインフルエンザで入院時、徐々に弱り肺炎に。入院中の食事や水分摂取が十分にとれていないのが原因と判断し、2度目は自費介護で支払い高くてもヘルパーの方に、院内で離床と水分摂取(果物・ゼリー)を短期集中*1weekで行って頂き、さっさと退院→在宅介護に切り替えました。
ポイント
高齢者の入院→→足腰弱る・認知症リスク高い・食事水分の摂取が不十分。センサーマットか入眠剤でベッド上で安静にさせられ、治ることは良くても、全体が弱ります。
退院後の介護度が進み、結果的に家族の負担、支払い金額が増え経済負担も増えることになります。
【私の考えと対策】入院期間を短くするために、できることをする。①自費契約の派遣介護を惜しまない(2020〜コロナで家族もヘルパーも病院へ行けません)②熱で食事ができない、食欲がない場合、生絞りオレンジジュース、みかん、いちご、キーウィ、ビタミンC補給優先。ビタミン入りゼリーウイダーインもおすすめ。寝たままではなく車椅子を借り、短時間でも座れるなら座って誤嚥を防ぎます。のみ込む筋力もつくのです。(自分が経験)
⓷病院から退院後の自宅介護の希望計画をケアマネに伝える時、しばらくは身体介護が多くてもかまわないが(超過)養生後、元の計画に戻したいと伝える。
食事=水分補給と言う図式を頭にたたきこんでいてくださいね。
食事ができないとすぐに水分不足と言うことです。
親に代わってオンラインで生協宅配スーパー宅配などを遠隔で注文することも可能です。