「今日のお母さんは絶好調!」
と、夕方のヘルパーさんからお褒めの言葉をいただいた。
今朝から母はしゃべるしゃべる。
とにかく明るい声で絶え間なく喋っていた。
ヘルパーさんに起こしてもらって、洗面・ダイニングテーブルに着席後、朝の朝食を準備してもらう時から、「なんかテンション高いなー」と隣の部屋で聞いていた。
とにかく、今日はよくしゃべるのだ。
通常、朝食の後半から眠り姫なのだが。
母の会話を聞いて、「元気だなぁっ」って喜ばしくもあり、見当識障害が現れる日の朝は、決まって朝から元気が良かったりするので、少し心配になったりもした。
見当識障害がある日 data
血圧が少し高め150台
天気は曇り、小雨が降る
気温(室温) 最低気温4 前日より暖かい?
前日に訪問リハ、排便あり。
いつもならテレビをつけて、ご飯を食べながらでも眠ってしまう母。
それが今日は、とても認知症とは思えないような会話を普通にしている。
一体何が脳内を活性化させるのだろう。フシギ。
1時間経って、朝のヘルパーさんがお帰りになる時、ベッドで休むとも言わず、「しばらく起きている」と言い、椅子に座って愛想よく「お世話になりました」と、ご機嫌でお見送りした。
30分経って眠くなったのか、酸素チューブを鼻から垂らし、自分でテーブルや椅子を持ちながらベットに向かった。
お昼になってヘルパーさんに起こされ、またダイニングテーブルに座り、入浴するため血圧や酸素飽和濃度、心拍数を計って水分を補給のお茶をいただいた。
その時のヘルパーさんとの話し方もすごくまとも。普段なら座って数分もすれば眠り始めるが…
今日の母は違う。
「あー気持ちが良かったぁ」
と言いながら浴室からヘルパーさんと歩いて帰ってきた。私はパソコンに向かって確定申告の作業中であった。
いつもなら入浴後は疲れて少しだけ食べるか、全く食べないでベットに行きたがるのだが…
今日は違う。
おぼろ豆腐。野菜コロッケ、お皿に乗せてもらったものを完食してしまった。
自分で「あー食べた食べた。本当はこんなに食べ過ぎは良くないけど」とか、すごくまともなことを話すので、私もヘルパーさんもびっくり。
その後、母は一旦ベットに行って横になるように勧められたが、行きたくないと。座って腰が痛くなった時がベッドに行く時間のようだった(今日は)
夕方、ベットに横になっていても どうにも眠れないようだった。そして会話が始まった・・・すでに鬼籍のお姉さんと子供の話、冬なのに盆祭りやホタルの話・・展開は目まぐるしい(笑
夕食の前、母が私のベッドサイドに来て
「りえちゃん、今日は何が食べたい?」と突然聞いた。
「えっ お母さんが作ってくれるの?」
にやりと笑っただけでダイニングテーブルに向かって行った。夕方のヘルパーの方とも会話が弾み、完食した。
何も食べたくない日もあれば、
昼夜とも完食する日もある。
排便コントロールが最近上手くいっているから
食べることもできる。
認知症の晴レ日も気を抜くな!
ヘルパーの方がお帰りになったあと、猫のチャーちゃんが帰宅。
母が扉を開け、カリカリご飯を猫皿に入れてあげた。長いこと猫に餌をあげることもしなかったため、余裕があるなぁと感心した。
その後、母が私の横に来て、正面に置いてあった私の夕食の食べかけのお皿に握った右手を伸ばす・・・
「お母さん! もしかして それ猫のご飯?」
「ネコのご飯は食べない! ネコのお皿に入れて〜〜」
絶好調だった母は、さすがに20時にもなれば
お疲れのようだ。