花とお肉、どちらを差し出されると嬉しいですか?
2021年 明けましておめでとうございます。
年が明けて2日目。昼は家族揃ってすき焼きを食べることが恒例の習わし。
高齢者でも柔らかいお肉は、問題なく食べられる。
また野菜も一緒に食べられるし、何よりちょっと甘い割り下が母の食欲をそそるようで箸が進んでいました。
昨年は、私も母もタンパク質を多くとって健康度を上げたせいか、90歳過ぎの山あり谷ありの体調変化を乗り切れた思いが強いです。 なぜ、お肉が体に良いかと言うと、タンパク質と油が入っているため、体温を上げることができるからだと思っています。人間の体の4割弱はタンパク質と脂肪、他は水分。これまでもお伝えしてきましたが、私が慢性関節リュウマチに罹患した時はベジタリアンでした。体温がとても低かったこと、疲労、遺伝的な問題、ストレスといろんなことが重なって発症していったのだと理解できます。現在、肉食が本当に体に良いかどうかはわかりません。でも、とにかく健康度を上げる、現在の健康状態をキープする視点で、どん底に落ちて退院した時から私は肉を食べるようになって人生が好転し始めたのです。それでも少なかったのか、骨折を機会に分数栄養学を独自で勉強し直したところ、私は完全にタンパク質不足だということがわかりました。振り返ると母もお肉を多く食べてきた印象なし。牛乳を飲む家庭ではなかったですし。
ということで、今年も引き続き年初めからお肉を食べてもらいました。私と母のお肉を食べる量は決して多くはありませんけどね(笑) この日、認知症の母の状態は、前日のお節料理がヘビーだったのか傾眠が強く、反応も鈍かったのですが・・・
「おばあちゃん、桜が咲いとるよ〜」
「こっち見て見て!お義母さん」
誤嚥防止で母にしっかり目を覚ましてもらおうと、珍しい桜の花の話題で声かけをしました。
すき焼きのお肉もよく食べた方でしたが、「さくら」の響きは傾眠の脳天にビビっときたらしく、
「どこに?」と、目を大きく開けてきょろきょろ@@覚醒しました!
家族全員が揃ってテーブルの角にある桜の木をみんなで見ていた時、甥っ子が席を外しました。
そして帰ってきたとき、手には庭にある枝を切った蝋梅。
一枝でもほのかに清々しい香りが広がり、「春」の到来を感じました。
そして、おばあちゃん、つまり私の母に甘い香りを嗅がせてあげていました。感動!
彼自身が何か気づき、大切な人を喜ばせようと行動を移したようです。
黄色い蝋梅の花と、落葉しなかった黄色の葉は、新春にふさわしい明るい希望のようでした。
見ている私も嬉しくなりました。(^^♪
メモ・蝋梅 蝋梅(ロウバイ)」は和名。英語はWintersweet。花びらが蝋(ろう)のようで、旧暦12月=ろう月に花を咲かせることに由来する。花言葉の「ゆかしさ」「慈しみ」は、まだ花の少ない冬に、黄色い花を咲かせるひかえめで奥ゆかしい姿にちなんで。原産=中国 冬季落葉
気づきとシェア みんなで楽しむ!喜んでもらえる幸福感
実は私も、その蝋梅が生えている庭の一角には車いすで行けません。だから活きた甘い香りとロウバイを近くで感じられて嬉しかったのです。
母と私は、どんなに高級で美味しい牛肉と言われても、花を愛でる方を選びそうです。!(^^)! 花が持つエネルギーは格別です。
しかし、お腹が空いて、香り立つ美味しそうな焼き具合のお肉が目の前にあったなら、花より食欲かも!
高齢で、人生の食事回数が多い母には 食べることよりも、「刺激」「好きなもの=花」なのでしょう。
超高齢者は、食べることより、花じゃなくても、その人の一部、音楽「JAZZ」とか、工具とか、親しんできたものが意識を覚醒させることがありそうです。
前回の記事に高齢者の介護は「気づき」がとても大切なことだと書きました。
ほんの少しの気づきによって、人の奥にあるもの(エネルギーの源)に近づくと、不思議な「生きる力」が保たれ肉体が保持されるように思います。今回は、甥の祖母への想いと気づき、シェアーでみんなが大喜びとなりました。
感じ取る力、気づく力は、自分に気持ちと体に余裕がないと、そこに到達しないので、日々メンテナンスを怠らないようにしたいものです。
気が乗らない時とか、眠くなる時、後でやろうと思ったり、集中力が散漫になったり、人の波があると思うのですが、タンパク質、脂質、魚の油、野菜などで栄養補給を第一に実践。
自分の人生、毎日一瞬一瞬を快適に思うように生きていくためには、やはり体の調子、メンテを良くしていこう!と思う年始めです。