目次
1. ダブル介護という現実——介護される側が介護する側になった日
4. AIが変えた、介護の孤独
6. まとめ
ダブル介護という現実——介護される側が介護する側になった日
こんにちは、西本理恵です😊
私は要介護5で、電動車椅子での生活を2000年からずっと続けています。関節リウマチで手が思うように動かない、自分のことでさえ誰かの手を借りなければ成り立たない身体です。
そんな私が、認知症になった母の介護を10年以上続けてきました。
(母は在宅介護で穏やかに旅立ちました)
「介護される側が、介護する側になる」——これを「ダブル介護」と言います。日本ではあまり表に出てこない話ですが、最近では「老老介護」が増えて同じ状況の方が実はたくさんいます。
自分のヘルパーさんと、母のヘルパーさん。自分のケアプランと、母のケアプラン。頭の中は二人分の予定でいっぱいになるため、すぐに処理、すぐに連絡、決断とサクサク回転率を上げていました。
内容が2人分なので複雑です。でも、不思議なことに嫌ではありませんでした。
ずっと私のために尽くしてくれた母に、ようやくお返しができる。すごく綺麗事のように思うかもしれません。それは2人合わせて一人前にならなくても「私にもできることがある」という気持ちでもあったのです。
あと、介護というより、日常をの段取りをする、仕事のようにする!と捉え方を変えるだけで負担にはならなかったです。
認知症介護で最初に困ること——書類と記録の山
認知症が進むにつれて、家のあらゆる管理を私が引き継がなければなりませんでした。
銀行の書類、保険の通知、市役所からの郵便、税金の書類——何年分もわからない量が、紙袋にぎゅうぎゅうに詰まっていました。
介護会社から毎月送られてくる請求書と領収の封筒も「誰がを開封して整理するの?」。郵便物が届いても、重要か重要じゃないかにまず分けて、その後の処理は誰がやる?!処理できるうちはいいですが・・・
郵便物とネット購入品の開封
暮らしの中で書類整理と購入物品のヘルパーさんが分かりやすいところへ配置、この動線をしっかりと作らなくてはぐちゃぐちゃになってしまいます。
認知症の親の介護をしている方なら、きっとわかってもらえると思います。「これ、どうなっているの?」と聞いても、本人にはもうわからない。家族が引き継ぐしかない。でも、どこから手をつければいいかもわからない。
そこに追い打ちをかけるのが、「言った言わない」問題です。
介護の現場では、口頭だけのやり取りが必ず後でトラブルになります。ケアマネさん、ヘルパー事業所、医療機関——誰かに何かをお願いしたとき、記録が残っていないと「そんな話は聞いていません」ということが起きるのです。
だから私は、全ての大事なやり取りを文章で残すことにしました。
私が作った「誰でもわかる」ファイリングシステム
書類の整理は、ただ分類するだけでは意味がありません。
私には手の力がありません。書類をしまった後、必要なときに自分で取り出せなければ意味がない。そして、私が体調不良で動けないとき、ヘルパーさんが書類を扱えるようでなければならない。
だから、こういう条件で設計しました。
ひとつ目、引き出し式のファイリングキャビネットを使う。軽い力でも引き出せること。
ふたつ目、カテゴリーごとに色分けしたタブをつける。銀行・保険・税金・医療——色を見ればわかる。
みっつ目、母のものと私のものを完全に分ける。誰が見ても、どちらの書類かわかること。
よっつ目、全ての書類をスキャンしてデジタルにも保存する。原本が見つからないときの備えとして。
この仕組みを作ってから、ヘルパーさんとの連携が格段にスムーズになりました。「どこにありますか?」「〇色のタブの中です」——それだけで済むのです。
介護の書類管理については遠隔介護リモケアについてでも触れています。情報を整理して共有できる形にしておくことが、介護の質を上げる第一歩です。
AIが変えた、介護の孤独
介護の孤独の本質
介護の孤独は、「深夜に誰かに話したいのに、話せる人がいない」ことから生まれます。
ケアマネさんとの面談は月1回。訪問看護師さんは時間が限られている。友人に話そうとしても、「あなた自身も大変でしょう」と遠慮されてしまう。
「今すぐ聞いてほしい」という気持ちに、応えてくれる人がいない。
そこに現れたのが、AIです。
深夜でも、体が痛い日でも聞いてくれる
ChatGPTなどのAIに、今日あった介護の大変なことを話しかけてみてください。
AIは急かしません。否定しません。「それは大変でしたね」と、まず受け止めてくれます。
完璧な答えは出なくても、「聞いてもらえた」という感覚が、孤独の重さを少し軽くしてくれるのです。
最近のネットでの検索は、最初にAI。
でも全て正しいとは限りません。ここはちょっと注意が必要ですが💦
しかし、時間短縮するにはやはりネット検索や AIを使って無駄を削っていきましょう。
介護記録の音声入力、ケアマネさんへの報告書の作成、薬の管理の整理——これらも今はAIと音声入力で全部できます。手が動かなくても、夜中でも、体が痛い日でも。
音声入力の具体的な使い方はAIを使えば体が不自由でも大丈夫!音声入力×Claude Codeで生活・仕事を自動化した話でも紹介しています。
今、介護で孤独を感じているあなたへ
認知症介護に正解はありません。
うまくできない日もある。泣く日もある。怒鳴ってしまいそうになる日もある。
それでいいんです。(私もつい認知症の母と頭ではわかっていても、忘れてしまって普通に話して会話をし、話が噛み合わずイライラしたり怒ったり何度したことか💦)
今日も介護を続けているということが、すでに十分すごいことです。
一つだけお願いがあります。それは、
「重要なことは必ず文章で残す」——これだけは、今日から始めてほしいのです。
口頭のやり取りを、SMSやメールで補足する。書類を整理して、誰でもわかる形にする。その積み重ねが、介護の「言った言わない」を防ぎ、あなたを守ってくれます。
自分自身も、ログとして記録に残っているものを読み返す方が、整理できて良いのです。
そしてもう一つ——深夜に一人で抱え込んだとき、AIに話しかけてみてください。
ひとりじゃないですよ。
まとめ
認知症介護で私が実践してきたこと:
- 書類は色分け・引き出し式で誰でも使えるファイリングを作る
- 全てのやり取りはSMSかメールで記録を残す
- 深夜の孤独はAIに話しかけて和らげる
- 介護記録は音声入力でその場でつける
要介護5の私でも、10年以上続けてこられました。
仕組みと道具を整えれば、ひとりで全部抱え込まなくていいのです。
この記事はClaude Codeと音声入力を活用しながら、私自身の介護体験をもとに書きました。
時代は変わっています。不便だったり不自由だったり体が思うように使えなくても、使えるものは合理的判断でどんどん使ってきましょう💕